子育て中の悩み

睡眠時間と身長との間に関係はあるのか?子供に必要な睡眠時間は?

昔から「寝る子は育つ」と言われてきたように、子供時代の睡眠時間が長いと背が高くなる、という漠然としたイメージをお持ちの方は多いでしょう。

 

しかし近年、昔から定説とされてきたことに対して改めて検証を行ったら、実は迷信でしかなかった…という研究成果があちらこちらで聞かれるようになりました。

もしかして、「よく眠ったほうが、背が伸びる」というのも真っ赤なウソ、もとい迷信なのでしょうか?

 

睡眠時間をきちんととったほうがいい、というのはあらゆる意味で間違いないでしょう。

ただ、睡眠が身長と具体的にどういう風にかかわっているのか、気になりませんか?

 

そこで今回は、睡眠時間と身長の関係について、お話していきたいと思います!

 


睡眠時間と身長は関係あるの?

睡眠時間と身長は関係あるの?

子どもの身長をおおよそ決定づける一番大きな要因は、父親と母親から受け継いだ遺伝子である、ということは前提にあります。

なので、寝たら寝ただけいくらでも伸びる…というわけには行きません。

ちなみに、子供の身長が将来どのくらいになるのかは、次の計算式でおおよその目安が求められます。

男子の場合:(父親の身長+母親の身長+13)÷2±9
女子の場合:(父親の身長+母親の身長−13)÷2±8

 

この計算式はあくまで目安、ということを示すように、男子の場合も女子の場合もおよそ20センチ弱の振れ幅があります。

男子の場合はおよそ18㎝、女子の場合におよそ16㎝、この差を決定づけるものこそが、主に子ども時代の生活習慣なのです。

もちろん、睡眠時間をどれだけ取れているかも大きな要因といえるでしょう。

 

身長を伸ばすことに大きく関わりがあるのが、良く知られている「成長ホルモン」です。

成長ホルモンが分泌されるのは夜間であり、しかも睡眠中だと言われています。

 

つまり、「寝る子は育つ」というのは化学的に正しいと言えるのです!

 


子供に必要な睡眠時間はどれくらい?

睡眠時間と身長は関係あるの?

睡眠時間を十分に摂ることが、子どもの将来の身長に関わっている…と分かったところで、次に気になるのが

「十分な睡眠時間って、つまり何時間以上なら良いの?」

ということでしょう。

 

少し前から問題視されていることですが、日本の子供の睡眠時間は、世界一短いと言われています。

それを示すデータはたくさんあるのですが、おむつのメーカーとして有名なP&Gが行った調査を一例にあげます。

そこではフランス・ドイツ・イギリス・スウェーデンでは7~8割以上の乳幼児が22時より前には就寝しているのに対して、日本では半数近くが22時以降まで起きている、という結果が示されています。

米国睡眠医学会の提示する、各年齢の理想的な睡眠時間は以下の通りです。

  • 4カ月~12カ月:1日12時間~16時間
  • 1歳~2歳:1日11時間~14時間
  • 3歳~5歳:1日10時間~13時間
  • 6歳~12歳:9~12時間
  • 13~18歳:8~10時間

 

例えば幼稚園に通う年齢のお子さんであれば、夜の8時~9時には就寝して、朝の7時ごろに起きるようなイメージ。

小学生のお子さんでも、9時には寝ておきたいところですね。

 

皆さんのお子さんの、実際の睡眠時間と比較して、いかがだったでしょうか?

 

身長を伸ばすのによい方法とは?

身長を伸ばすのによい方法とは?

共働きのご家庭はどんどん増えていますし、子供自身も塾に通ったり、遅くまで見たいテレビがあったりと、社会全体を見渡しても就寝時間がどんどん遅くなる要因がたくさんあります。

現代の日本においては、分かってはいてもなかなか理想的な睡眠時間の確保は難しいのが現状かもしれません。

 

もちろん、可能な場合は出来るだけお子さんの睡眠時間を確保してください。

でもそれが難しいとき…睡眠時間以外に、身長を伸ばす要因だけでも押さえておきたいところですね。

医学的アプローチ

まず初めに、特殊なケースのお話をさせていただきます。

近年は、成長障害が低身長の原因になっている場合がある、ということがよく知られるようになってきました。

この場合は、出来るだけ早期に発見し、医療機関にかかることが大切です。

 

目安として、6歳時点での身長が

  • 男子で104㎝以下
  • 女子で103㎝以下

であれば一度、医療機関で相談してみてもいいかもしれません。

食事で気を付けること

当然のことですが、バランスのいい食事を心がけることが大切です。

カルシウムはたんぱく質と一緒に摂ることで骨の成長を促します。

さらに、ビタミンやマグネシウムも併せて摂ることで吸収を助けますので、魚や納豆をおかずに追加したり、フルーツを食後に食べたり、またゴマやチーズを積極的に摂るのも良いでしょう。

 

また、睡眠の3時間前までには食事を済ませるのも大切なポイントになります。

睡眠は長さも大切ですが質もとても大切です。

寝ている間の身体のエネルギーを「食べ物の消化」に割かれてしまうと、その分その他の働きが弱くなってしまいますので気を付けましょう。

運動で気を付けること

身体に縦方向の刺激を与えること、そしてそのあとしっかりと休養を取ること、が身長を伸ばすときに効果的な運動の仕方です。

縦方向の刺激、と聞くとなんだか難しそうですが、ようは歩いたり、走ったり、ジャンプしたり…という動きを、起きている間にしっかり行ってください。

 

また、まだ身長が伸びている時期の筋トレは、やりすぎると身長が伸びにくくなってしまいますので気を付けましょう。

 


まとめ

今回は、身長と睡眠時間の関係についてお話させていただきました。

昔から言われている「寝る子は育つ」は本当だったんですね!

でも、大切なのは睡眠時間をどれだけ長くとれるかだけではなくて睡眠の質や、そのほかの生活習慣も大きく関わってくる、ということもわかりました。

 

身長が高い人って、それだけでスタイルがよく見えて、うらやましくなっちゃいますよね。

威厳があるように見えるので、人から舐められにくい…という効果もあるようですし。

 

大人になってから「ああしておけばよかった!」と嘆いても、そこからどうにかするのはなかなか難しいのが身長。

成長期までのお子さんをお持ちの方は、ぜひ生活習慣に気を付けて、将来スラッとした素敵な大人になるのを手助けしてあげてくださいね♪

スポンサーリンク

子育て
子育て

子育てカテゴリーでは、子育て中によくある悩みを解決する記事を掲載しています。

たとえば
家庭訪問のお茶出しは自分の分も必要か?
小学生のスカートの下はパンツだけではダメか?
大学生の娘に門限は必要か?
など。

子育てについて他の記事も読みたい方はこちらをクリックしてください。

子育てカテゴリーへ

スポンサーリンク