花から花へと移る蝶はとてもきれいですが、そんな蝶によく似ているのが蛾です。
蝶は美しい印象が強い一方、蛾は何だか不潔で汚いイメージが強いですよね。
そんな蛾に毒がある、という話を聞いたことはありませんか?
小さいお子さんなら蝶と間違って触ってしまいそうなので、本当に毒があるのなら心配ですよね。
今回は、蛾には毒があるのか、毒蛾にもしも触ってしまった時の対処法や、駆除の仕方などをご紹介したいと思います。
蛾の鱗粉には毒はあるの?
蛾や蝶の羽には小さい粉がついているのをご存知でしょうか。
これを鱗粉といいますが、蛾にはこの鱗粉に毒があるものもいるのです。
ドクガ、チャドクガ、イラガなどの種類です。
とはいえ、鱗粉に毒をもっている蛾は日本の蛾の全体の1%ほどしかいないようで、そこまで気を付けることはありません。
注意しなければいけないのは、鱗粉の毒よりもアレルギー。
アレルギーなら蛾に毒があるないに関わらず、発症してしまいます。
花粉症によく似たアレルギー性鼻炎を引き起こし、花粉症だと勘違いしている人も多いはずです。
蛾は飛んでいるときも鱗粉を撒いているので、蛾に直接触れなくても、大量に飛んでいる場所などは危険です。
家に入ってきた蛾を外に出そうとするときも、なるべく触れないようにした方がいいですよ。
もしも蛾に近づいた後に肌がかゆくなったり、涙や鼻水が止まらなくなったらアレルギーの可能性が高いので、すぐに病院を受診しましょう。
また、蛾の鱗粉でアレルギーが出る方は蝶の鱗粉でも同じ症状が現れる可能性があるので、気を付けてくださいね。
毒蛾に触ってしまった時の対処法
毒のある蛾に触ってしまったり、幼虫に刺されてしまった時はどうすればいいのでしょうか?
まずドクガに刺されると、ぶつぶつと赤くはれてきて、かゆくなります。
そのかゆみは強烈で、ついかいてしまいたくなるのですが、かけばかくほど毒が広がり、さらにかゆくなってしまいます。
患部に触れたものにも毒が付着するので、どれだけかゆくてもなるべく我慢しましょう。
刺された幹部には毒のついた毛がついているので、テープを使ってそれを取り除きます。
テープでは完全に毛を取ることはできないので、ある程度取れたように感じたら石鹸でキレイに洗い流し、残りの毛も取り除きます。
ドクガの毛は直接触らなくても風邪に乗って飛んできて刺さることもあり、その時に来ていた洋服などには毛がついているかもしれないので、すぐに脱いでお湯で毒を殺して洗濯をしてください。
ドクガの毒のかゆみはなんと2~3週間も続き、かゆみ止めがないと耐えられません。
病院を受診すると毛もキレイに取り除いてくれて薬も出してくれるので、ドクガの毒に触れてしまった際は病院に行くことをおすすめします。
また、1度刺されたことのある方はアナフィキラシーショックを起こす危険性があり、これは呼吸困難、意識の喪失、最悪の場合死に至ることもあります。
重症の場合はすぐに救急車で病院に向かいましょう。
蛾の駆除の仕方
蛾が実は危険だとわかったところで、気になるのが駆除方法ですよね。
どんなに接触を避けていたとしても、室内に入ってくることもあるので、できるだけ早くどうにかしたいものです。
蛾の駆除には幼虫成虫共に、殺虫スプレーが効果的です。
幼虫は集団で酢を作るので、そこにスプレーを吹きかけましょう。
幼虫は木に発生しますので、範囲が小さい場合はその枝を切り取って処分してもいいですね。
成虫は夜行性で暗くなると活発になります。
照明などの明かりにつられてやってくるので、部屋の中に入ってしまった蛾の駆除にはこの習性を利用します。
部屋の中を暗くし、ひとつだけ照明や明かりをつけて、そこに蛾をおびき寄せましょう。
蛾が来たらそこに殺虫スプレーをかけたら、蛾をまとめて駆除できます。
網戸や壁など、蛾がよく飛んでくる箇所には、あらかじめ殺虫スプレーをふっておくと集まりにくくなります。
蛾は毒があったり、アレルギーを起こすことがあり、部屋の中で飛び回ると鱗粉を撒き散らしてしまうので、なるべく早く駆除してください。
幼虫も成長するにつれ殺虫スプレーが効きにくくなるので、見つけ次第駆除する必要があります。
まとめ
蛾の毒についてご紹介させていただきました。
蛾は、
- 毒があるものもいるが日本の種類の中の1パーセントほど
- 毒よりも鱗粉でアレルギーを起こしやすい
- 直接触れなくても飛んでいると鱗粉を撒き散らすので、近づかず触れない
- アレルギーや毒の症状にはテープで毛を取り除き、洗い流す
- 殺虫剤が駆除には効果的
ということでした。
私も友人がイラガの幼虫に刺されてしまったところを見たことがあり、とても辛そうだったのを覚えているので蛾の毒には十分注意しないといけませんね。
蛾は危険な種類もいますので、見つけても触れないように気をつけてください。
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