先日主人が仕事から帰ってきたら「会社の○○さんが入院するんだって・・今度の休みにお見舞いに行く事になった」
「じゃお見舞い包まないと・・」とゴソゴソ引き出しからご祝儀袋を探しました。
ご祝儀袋は、たまにしか使わないので裏の使い方の赤字を読んでみると、
「??蝶結びはお見舞いには使えない??」
「お見舞いには紅白の結び切りの袋を使います・・」
まずい!ということで後日買いにいって一件落着・・したのですが、このモヤモヤ感・・
あなたも水引の結び方で悩んだことありませんか?
今回はいざという時に役立つ水引の結び方の違いと使う場面について調べてまとめてみました!
Contents
結びきりとあわじ結びの違いとは?
水引(みずひき)の結び方で「結びきり」と「あわじ結び」の違いは結びかたです・・・
というのは当たり前ですね。
実は結びきりの一種があわじ結びになります。
結び方はちがいますが、使う場所や意味あいは、ほぼ同じなんです。
ただ「あわじ結び」は地方によって使い方に違いがあります。
例えば、関東ではあわじ結びを結婚式などの、一度きりにしたいお祝いに使われますが、関西ではそれ以外の何度あっても嬉しいお祝い(出産など)にも使われるようです。
なぜ使い方の違いがあるのかは、残念ながらわかりませんでした。
なので、お祝い事でもお悔やみ事でも、関東・関西だけでなく、その地方の風習にあわせると無難なので、あらかじめ調べておくと安心ですね。
結びきり(真結び・こま結び・本結び)
中央でかたく結ばれ、一度結ぶとほどく事が困難な結び方です。
結び切りは「結びっぱなし」や「一度結んだあとは両端を切りそろえるしかない」というところから名前がついたという説があります。
この形が元になっていろんな結び方に発展したとされています。
「一度で終わる」「繰り返さないように」「二度とあってほしくない」という意味があって、婚式やお見舞い、お悔やみなどに使われます。
あわじ結び(あわび結び)
結びきりの一種です。
結びきりと同じで、ほどくことが困難で、両端からひっぱると固く結ばれることから「末永くおつきあいしたい」という意味があります。
また結びきりの一種なので「二度とあってほしくない」という意味も込められています。
あわじ結び(淡路結び)と書くのですが、淡路島付近のうず潮をモチーフにして作られ、その名前がついたという説や、真ん中の形が「あわび」に似ているから、という説などがあるようです。
慶事、弔事(ちょうじ)どちらにも使うことができます。
蝶結びはどんな時に使うのが正しい?
蝶結び(花結び)は七五三や入学・進学祝い、出産や長寿祝いのような普段、よくあるお祝いごとに使います。
お中元やお歳暮なんかにも使われたりしますね。
これは、結び目を何度でも簡単にむすび直せることから「何回あってもよいうれしい出来事」という意味があるんです。
一番見かけるこのタイプが使う機会が多いですよね。
うちの引き出しにも、「いつ買ったっけ?」と思う手つかずの物がありました。
その時は「無かったかも・・準備しておけば安心♪」なんてつい買っちゃうんですよね。
ただ注意する事がひとつあって、「蝶結びは」使わない方がよい場合があります。
婚礼関係は?・・・NGです!!
おくやみごとやお見舞いは?・・NGです!!
結婚式などにつかうと「結婚をくりかえす」「再婚や離婚」を連想させてしまったりして相手の方にとても失礼にあたってしまいます。
またおくやみ事やお見舞いも同じで「不幸をくりかえす」という意味になってしまうので、「くりかえさない」という意味をもつ、結びきりやあわじ結びを使うようにしましょう。
水引の色の違いにはどんな意味があるの?
水引の色の違いは、その儀式の格式の高さと、とり行う人の位の高さを色で区別した名残なんです。
昔、日本の「まつりごとや行事」をとり行う偉い人(神官や僧侶)は、位の高い人と低い人で、衣装やその他儀式に使うものすべてを、色で区分けしていました。
その色は中国から伝来された五行説の五原色(青・赤・黄色・白・黒)がもとになっていると言われています。
冠婚葬祭などの儀式も同じように格式の高い儀式と低い儀式の位置づけがありました。
- 格式・地位の高いもの→低いもの
金・銀色→紫→赤→藍→緑→黄色→黒色 - 格式の高い儀式(婚礼)→低い儀式(弔事)
水引の色と使う場所をまとめてみました。
赤×白 | 赤は魔除け、白は神聖で汚れがないという意味 | 出産・入学・卒業などのお祝い事全般 |
---|---|---|
金×銀 | 特別なお祝いや神事の儀式 | 結婚式や新築祝いのような滅多にないお祝い |
黒×白 | 黒は「不浄」「けがれを取り去り身を清める」という意味 | 仏事全般 |
金×赤 | 神事の儀式 | 神様のお礼やお正月の門松 |
黄×白 | 京都などで使われている | 仏事・法事 |
よく使う「赤白の水引」のあかは「紅」という漢字は本来、使いません。
なぜかというと、この紅色(べにいろ)は皇室のお祝い事だけに使う色なので、水引に使われている赤とは色も違って、濃い松葉色でよく玉虫色とも言われています。
なので「紅白の水引」の正しい書き方は「赤白の水引」になります。
水引とは?
ここで水引の由来をご紹介しますね!
「水引」は紙をくるくるとヒモ状(こより)にしてのりで固めて乾かしたヒモのことです。
なぜ水引かというと、「のりの水を引いて乾かして固めたから」とか「こよりを水に浸して、ひきながら色を染めた」といういろんな説があるんです。
また水を引いて後は清々しくなることから、物事を浄化して清め、邪気を払う力があるとも言われています。
水引の始まりにはいろんな説があって例えば、室町時代の中国からの輸入品の箱には、他の物と区別するために紅白の縄がしばってありました。
ところが、もらった日本側は「贈り物には紅白の縄をつける」と思い込み、使われるようになったという説があります。
「荷物の区別に使ってた」と昔の人が知ったら、ガッカリしてたかもしれないですね。
まとめ
以上水引の結びきりとあわじ結びの違いについて書かせていただきました。
結びきり
- 「一度で終わる」「繰り返さないように」「二度とあってほしくない」という意味。
- 使う場面・・結婚式やお見舞い、おくやみなどの慶事・弔事。
あわじ結び
- 結びきりの一種で「二度とあってほしくない」「末永くおつきあいしたい」という意味。
- 使う場面・・慶事・弔事。
- あわじ結びは地方によって使い方にちがいがある。
水引の色の違いは格式と位の高さで色わけされていた名残だったんですね。
水引にこんなに深い意味があるなんて思ってもみませんでした。
最近の水引はとってもデザインが増えてとっても可愛いですよね!
和風アクセサリーでヘアピンやピアスがあったり、材料を100均でそろえてハンドメイドで作れちゃたり出来るそうです。
私は不器用なので心が折れて作れませんが、興味のある方はぜひ作ってみてくださいね!
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