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黙祷の時間はどのくらいが適当?黙祷の正しいやり方や意味を紹介!

黙祷をしている時、

「周りの人はまだ黙祷しているのかな?」

と気になったことはありませんか?
 

わたしもいつも、黙祷の際には下を向きながらちらちらと周りの様子を確認してしまいます。

もし一人だけ早く顔をあげてしまったり、逆に一人だけ気が付かずに黙祷を続けてしまっていては、なんだか恥ずかしいですよね。

 

本来黙祷は、どのくらいの時間するのが正しいのでしょうか?

また、正しいやり方や、その意味とはどんなものなのでしょう?

 

今回は、そんな黙祷について、正しい時間ややり方、意味などを詳しくご紹介したいと思います。

 


黙祷の適当な時間は?

黙祷の適当な時間は?

黙祷の時間には、実はきちんとした決まりはありません。

しかし、原爆の広島、長崎の平和式典や、終戦記念日の式典、阪神淡路大震災の追悼式典など、いろいろな式典の際の黙祷の時間が1分間であることから、目安として黙祷の時間はだいたい1分間だとされています。

 

1分間と言われるととても長いように感じますが、実際に亡くなった方のことを思い浮かべる時間だと考えると、短すぎるくらいですね。

もちろん目安が1分間というだけなので、もっと長い時間黙祷をすることも悪いことではありません。

 

ただし、式典などの時は他の人もいらっしゃいますので、1分間ほどで終わらせるようにしましょう。

式典の場合は司会者の方の黙祷初めの指示、終わりの指示があると思いますので、その時間は黙祷をしておきます。

もしも自分の黙祷が終わっても周りの人が続けていたら、キョロキョロしたりせずに、周りの人の黙祷が終わるまで静かに待ちましょう。

 


黙祷の正しいやり方は?

黙祷の正しいやり方は?

黙祷とは、目をつぶって下を向きながら行うものだと思ってはいませんか?

たしかに、ほとんどの方が黙祷の際には目を起立して下を向き、目をつぶっています。

じつは、黙祷にはこのようなルールや決まりはありません。

 

黙祷の正しいやり方は、「黙」って「祷」る、ただ言葉を発さず静かに祈るだけでいいんです。

起立する必要も、下を向く必要も、目をつぶる必要もありません。

難しいことは何一つないので、小さなお子さんでもできてしまいます。

 

しかし、集団で黙祷を行う際に「目をつぶってください」などの指示がある場合は、それに従いましょう。

 

黙祷の間はしゃべらないのはもちろんですが、音を立てたり、動き回るのもよくありません。

静かに心を落ち着かせて祈りを捧げるのが、黙祷の基本となります。

黙祷をするときは、短い時間なのでなるべく動かずにじっとして、祈りを捧げましょう。

 

黙祷にはどんな意味があるの?

黙祷にはどんな意味があるの?

黙祷は、心の中で故人のことを思い、静かに弔いの祈りをささげるという意味があります。

お参りの際も声を出さず、静かに祈ると思いますが、黙祷もこれと同じですね。

静かに祈ることで、故人に心の中で話しかけ、思いを伝えて会話をすることが、黙祷の目的なんです。

 

故人がなくなった時間や、震災などの場合は多くの人が亡くなった場所、時間に黙祷が行われることが多いです。

黙祷の始まりは、1912年の時、明治天皇の大喪の礼からだったようです。

黙祷には、先ほどご紹介したように、黙って祈るという決まり以外には、特に何を祈るかなどは自由で、人によって違います。

 

故人が安らかに眠れるように神様に祈る、故人に自身の最近の出来事や状況などの近況を伝える、故人との思い出を振り返るなど、黙祷の際に祈る内容は人それぞれです。

故人への弔いの祈りをささげると共に、自分の気持ちの整理をするための時間でもあるんですね。

 

大事な人が亡くなった悲しみや辛さも、黙祷で祈りを捧げることで、少しは和らげることができるのではないでしょうか。

黙祷は日本の文化のようなもの、日本の宗教のものというイメージが強いですが、実はキリスト教やその他の宗教でも祈りをささげることができるので、よく使われます。

 

亡くなった方を思い、黙って祈りを捧げる黙祷は、宗教などは関係なく、世界共通の祈りの捧げ方なんですね。

 


まとめ

黙祷は、

  • 目安の時間はだいたい1分間
  • 動かず静かに祈りを捧げるということ以外には、特に決まりはない
  • 静かに祈ることで心の中で故人や神様に思いを伝える
  • 宗教は関係なく、世界共通の祈り方

ということでした。

 

わたしはいつも下を向いて目をつぶるのが黙祷の正しいやり方だと思っていましたが、正確には黙って祈るだけでもいいんですね。

今までは黙祷についてあまり深く考えたことがなかったのですが、深い意味が込められていて、なんだか少し考え直させられました。

 

黙祷は、亡くなった方への弔いの気持ちや、祈りを捧げるために世界中でも用いられている祈り方です。

黙祷に必要な時間はたったの1分間。

黙祷は面倒だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今一度考え直して、1分間を亡くなった方への心からの祈りに使いましょう。

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