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棟上げとは?どんなことをするの?いるものや当日の流れは?

「棟上げ」という言葉を知っていますか?

家を建てた経験がある人は知っているかもしれませんね。

 

同じ意味の言葉で、「上棟」「建前」という言い方もしますよね。

わたしも幼い頃、近所の棟上げで餅巻きを経験したことを思い出しました!

 

なんとなくわかっているつもりの棟上げですが、実際にどんなことをするのでしょうか?

自分が「家を建てることになっていざ棟上げ!」となったときに何をしたら良いか、どんな準備が必要で当日はどんな流れなのか気になりますよね。

 

人生の中で何度も経験することではないからこそ、滞りなくしっかり行いたいもの。

 

そこで今回は棟上げとはどんなことをするのか、必要なものや当日の流れについてまとめました!!


棟上げってなに?意味や由来は?

そもそも棟上げとはなんなのでしょうか?

どんなことをする儀式なのか解説しましょう。

棟上げとは

棟上げとは家を建てるときに、土台の状態から柱を組み立てて棟木をおさめることです。

棟木というのは、家の一番高いところに架けられる水平材のことを指します。

 

ここまで複雑に書いてしまいましたが・・つまり簡単に言えば、土台から屋根まで作るということです!!

棟上げはここまで無事に済んだことに対する感謝と、建物が完成するまでの安全を祈願するものになります。

 

必ずしもやらなければならないものではなく、最近では「神主さんを呼んで地鎮祭はするけれど、棟上げはしない」という選択をする人も多いようですよ。

 

金銭的に難しかったり仕事などで時間が限られてしまう人もいますが、作業してくれている大工さんに感謝や誠意をいろいろな形で伝える良い機会かもしれませんね!

棟上げの由来は?

その昔、日本一の宮大工と言われる男性がいました。

京都の住職に本堂の工事を依頼され、職人たちとともに作業に取りかかります。

 

明日が上棟式だという時に、一本の柱を短く切ってしまったことに気がついたのです。

どうしようかと悩んでいると妻に名案が浮かびました!

 

それは、柱の切れ端を使って短い柱を補う・・つまりは短い柱に長い柱を合わせるという案でした。

 

この案を採用したことで、職人たちとともに上棟式までに完成を間に合わせることが出来、住職からもとても喜ばれました。

しかし宮大工は、これが妻による名案だということがばれるのではないかと心配でたまりません。

妻が万が一このことを誰かに話せば、自分は大きな恥をかいてしまいます。

 

そのことを知った妻は「自分がいなくなれば亭主が安心出来る」と思い、川に身を投げその身を消したのです。

 

それからは、供養を兼ねて棟上げの時に妻が使っていた鏡・くし・口紅などの7つの道具を飾ることにしました。

 

この話が由来となり、現在でも棟上げの時に行う餅まきの人数、棟飾り餅、地鎮祭の時にお供えするものも奇数で揃えられているとのことです。

 

一流といわれた宮大工のプライドと、そんな宮大工のために自分の身まで投げ出した妻の悲しい物語が、今も行われている棟上げの背景にはあったんですね。


棟上げではどんなことをするの?

それでは具体的にどんなことをするのでしょうか?

  • 魔除けのための幣束(へいそく)を鬼門に向け立てる。
  • 四隅の柱に酒や塩、米をまいて天地四方の神様を拝む。
  • 棟札に上棟年月日や建築主を書いて棟梁が棟木に取り付ける。

 

棟上げは、本来そこまで無事に完成したことを喜びその後の安全を祈願する儀式ですが、現在では施主が職人をもてなす意味合いが強くなっています。

 

また棟上げを行うかどうかは施主の判断次第となります。

また地域ごとに風習があり、餅撒きで餅や硬貨を撒いたり、棟から清酒を流す地域もあるようですよ!

棟上げに必要な物や当日の流れは?

棟上げを行うのには準備が必要になります。

何を用意しておいたら良いか、ご紹介しましょう!

用意するもの

塩・米・酒

四方に撒いて清め、上棟の儀を行うときに使う。

吹き流し

儀式の際に棟梁が使う。

休憩時に飲むお茶

午前と午後の2回分、お茶とお菓子を用意する。

昼食

人数分の弁当を仕出し屋などで用意する。(1,000~2,000円程度が相場)

直会(宴会)

人数分のお酒、ジュース、宴会用の料理(3,000~5,000円程度)

ご祝儀・引き出物

棟梁に20,000~30,000円、ほかの職人さんには5,000円程度。

引き出物は折り詰(鯛、赤飯、昆布など)、酒2合瓶と乾物、紅白餅や紅白まんじゅう、海苔、お茶、お菓子などを渡す。

 

料理やご祝儀を用意するにあたり、出席者の人数を確認しておきましょう。

また、地域やハウスメーカーによって必要ない物もありますので、打ち合わせが必要です。

棟上げ当日の流れ

それでは当日の流れをみていきましょう。

  1. 棟札、幣束、破魔矢を飾る。
  2. 棟梁が建物の四方に水・塩・米・酒を撒き建物を清める。
  3. 上棟の儀を行い、施主のの挨拶と乾杯から直会(宴会)に入る。
  4. 建築関係者による挨拶。
  5. 施主から職人たちへご祝儀を渡す。
  6. 手締めを行う。
  7. 引き出物を渡す。

 

以上が棟上げ当日の流れです。

あらかじめ準備する物や流れを把握しておくことで、余裕をもって当日にのぞめると思います!


まとめ

今回は棟上げでどんなことをするのか、必要な物や当日の流れについて書かせていただきました!

 

棟上げは感謝を伝えたり安全を祈願するものなんですね。

そのための事前の準備や、おもてなしをするということもわかりました!

 

一生に一度あるかないかの経験である家の購入。

 

家を建てるためにはたくさんの人が関わっていて、作業にあたってくれているんですよね!

なんだかそう考えるととっても感慨深いです!

 

棟上げはそんな関係者の方々に直接感謝を伝えられる貴重な場なので、家を建てることになった際には、棟上げをされると良いかもしれませんね。

 

きっと一生の思い出に残ることでしょう!

 

この記事があなたのお役にたてたら幸いです!

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