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ユズリハを正月飾りに使う意味は?正しい飾り方を紹介!

正月飾り、みなさんはどれだけ知っていますか?

 

門松や鏡餅、しめ飾りなど色々ありますよね。

最近はしめ飾りなどは自分で作る方も多いようですが、材料や形にはさまざまな意味と由来があります。

例えば、あまり有名な植物ではないのかもしれませんが(わたしが知らないだけかもしれませんが)、しめ飾りには「ユズリハ」という植物の葉を使っています。

 

みなさんはこの「ユズリハ」をご存知でしょうか。

 

わたしは正月飾りに何が使われているかも知らず、したがってこのユズリハもまったく知りませんでした。(無知)

今回の記事ではこのユズリハやほかに使われている材料と合わせてしめ飾りの意味と飾り方についてご紹介したいと思います。

 


ユズリハを正月飾りに使う意味!

ユズリハを正月飾りに使う意味!

正月飾りには色々なものが使われます。

飾りとしては、松、譲り葉、橙、裏白、昆布、海老が代表的です。

  • 松:神様が降りてきて留まっているため。
  • 橙:代々家が栄えるように。
  • 裏白:清廉潔白に生きていけるように。
  • 昆布:「喜ぶ」=よろ「こぶ」から、喜びを多く受けられるように。
  • 海老:ヒゲが長くなるまで長生きできるように。

 

飾りの1つ1つの意味をとっても、神様を大切にし、自分や周りの人が幸せになるように、という願いがこもっているのがよくわかりますね。

 

さて、そのなかでもユズリハを正月飾りにわざわざ使うのはなぜなのでしょうか。

 

飾りの1つである「譲り葉」は、ユズリハ科に属する雌雄異株の常緑高木で、前年の葉が若葉にあとを譲るように落葉し、落ちた葉が木の肥料となります。

この様子が、家を親から子へ受け継がせることをイメージさせることから子孫繁栄を願い、使われています。

ユズリハは親から子へ、そのまた子が幸せに暮らしていけるようにという願いを特に籠められている飾りなのです。

 

ここまで正月飾りに使われる材料についてご紹介させていただきました。

植物や海からとれるものの様子から自分たちの生活に当てはめて願いを籠めているのがよくわかります。

日本が自然とともに生きてきた文化なのだということをまざまざと感じさせますね。

 


正月飾りのユズリハの正しい飾り方!

正月飾りのユズリハの正しい飾り方!

ユズリハが使われているしめ飾りですが、生きる力や幸せを授けてくれるといわれる歳神様をおむかえするためのものです。

お迎えするにあたって神様に失礼の無いよう、飾っておく期間や場所も気をつけないといけません。

 

正月飾りは全て12日13日〜1月7日の「松の内」と言われる期間中に飾ります。

また、12月29日は「九=苦」に繋がるため、12月31日は「一夜飾り」と言われ元日に神様をお迎えするのに一日で準備をするのは失礼にあたりますので避けましょう。

 

飾る場所ですが、玄関先や神棚に飾る必要があります。

なぜならしめ縄やしめ飾りで仕切られた内側は神聖なものとされ、神様を迎える場所とされるからです。

これは、天照大神が天の岩戸から出てきたとき、また中に戻って太陽が隠れてしまわないように縄を掛けて岩戸を閉じてしまった、という神話が由来とされています。

 

また、地域により飾りに使うものや縄の結い方が違い、西日本では「ごぼう注連+前垂」、東日本では「玉飾り」をそれぞれ玄関先に飾ることが多いそうです。

最近では「輪飾り」という細いしめ縄を輪にしてユズリハや紙垂を付けた小型のしめ飾りを水周りに付けたり、門松とセットで玄関に飾るということもあるそうです。

 

時代が流れるに従ってだいぶ飾る場所や方法など簡略化されていますが、きちんと歳神様をお迎えできるように正しい場所や期間に気をつけて飾りましょう。

 

ユズリハを処分する時はどうすれば良い?

ユズリハを処分する時はどうすれば良い?

正月飾りとして使用したユズリハですが、飾りごとマルっと処分に出します。

基本的には15日ごろに地域や行事で行われる左義長(どんど焼き)で処分、もしくは神社に納めましょう。

 

ちなみにわたしの家ではどんど焼きを見た覚えがないので(記憶にないだけ?)、正月飾りを納める簡易的な小屋が近所の神社に設置されているのでそこに納めていました。

でもゴミを入れる人もいるらしく、色々な注意書きが脇の立て看板に書いてありました…悲しいですね…。

罰当たりめ…。

 

また、今回調べてみてわかったのですが、燃えるゴミとして回収してくれる地域もあるそうです。

とは言っても、神事に使ったものですのでほかのゴミとは分けて、尚且つ清酒や塩でお清めしてから捨てるのが良いようですね。

詳しくは各地域のゴミ収集情報をご確認頂くことをお勧めします。

 

しかし個人的には神様をお迎えする用に使用したものを家庭ゴミとして出すのは若干抵抗ありますが…。(お人形とかも家庭ゴミでは処理できないタイプです…)

このあたりは主観の問題かと思いますので、いずれにしろ神様に失礼のないように丁寧に処分するのが良いと思います。

 


まとめ

ここまで正月飾りと飾りに使われるユズリハのことについてご紹介させていただきました。

 

わたしも日々の行事についてあまり意識しておらず、今回調べてみて初めて民間に根付いた行事には行動や期間、使うものなど全てに意味があるのだと知り、驚きました。

また、それは日々の生活をより良く幸せに暮らして生きたい、という願いが込められているんだなということを強く感じる時間でもありました。

 

みなさんも興味がおありでしたらぜひほかの行事も調べてみてください。

自分がこれまで意識していなかったひとつひとつの意味がわかると、また暮らしが楽しくなる…かもしれません。

 

それでは。

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