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卵の殻は肥料になる?肥料の作り方と注意点

卵の殻

オムレツや目玉焼き、おでんやポテトサラダ、納豆に入れたりスープに落としたりと日常で卵を食べる機会って案外多いですよね。

卵料理で必ず残る卵の殻をなにかに再利用できないものでしょうか?
 

「卵の殻は良い肥料になる」と言われています。

今回は卵の殻の持つ有効成分や肥料の作り方を調べてみました。
 


卵の殻は肥料になる?

卵の殻

卵の殻は一般肥料として有機石灰質肥料としても販売されています。
 

卵の殻はアルカリ性です。

酸性土に卵の殻を混ぜると、酸性の水がしみ込んでアルカリ分が溶け出し、土壌の酸性を調整します。
 

土壌の酸性度が改善されると、浸潤する水も酸性ではなくなるので余計なアルカリ分が溶け出す事はありません。

ですから、土壌がアルカリに傾いてしまう心配がない、理想的な調整をしてくれます。
 

即効性はないものの、長期にわたり、穏やかな効果があります。
 

また、卵殻は石灰だけでなく、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン酸、加里などの天然の微量要素も含んでいます。
 

有機石灰である卵の殻は土壌の微生物の繁殖を促します。

また、病虫害を減らす効果もあると言われています。
 

卵の殻は細孔がたくさんある多孔質です。

そのため土の通気性、保水性、保肥力排水性を向上します。
 

効果や反応が穏やかなため、過剰施肥による障害の心配もなく、土作りに最適な肥料です。

卵の殻を肥料に使うときの注意点

卵の殻にはミネラルや微量要素が含まれています。

しかし、作物に十分な量ではないので、土作りをするときには育成する品種により追肥しましょう。

畜糞、堆肥等と混ぜるとよりよい土作りができます。

卵の殻に含まれる有用な成分は?

卵の殻には

  • 炭酸カルシウム
  • 窒素
  • 溶性苦土(マグネシウム)
  • リン酸
  • カリウム(K)

が含まれています。
 

園芸店などで取り扱われている肥料としての卵の殻は、薄皮や卵を含んだものがあります。

卵の薄皮や卵自体を含む肥料には粗タンパク質も含まれています。


卵の殻で肥料を作ろう!

家庭で出た卵の殻で、肥料をつくりましょう!

卵の殻の肥料の作り方

  1. 卵の殻を良く洗い、薄皮を取る。
  2. 十分に乾燥させる。
  3. 卵の殻を細かく砕く。(すり鉢などで粉末にするとなお良い)

 

ポイント
  • カビや腐敗の原因になるので、家庭で作るときは薄皮を綺麗に取りましょう。
  • 卵の殻は細かく砕けば砕く程土に馴染みます。
  • 砕いた後の卵の殻は保存すると湿気てしまいます。作ったらすぐに土に混ぜましょう。
  • 土に混ぜ込んで利用しますが、表面に残っていても同じ効果が得られます。

 

自宅で生ゴミなどを利用して土をつくるコンポストがある場合、ウジ虫や悪臭などの対策にも卵の殻でできた石灰が使えますよ!

卵の殻は有機石灰!

苦土石灰や消石灰などの無機石灰には即効性があります。

しかし、土の酸性度を急激に変化させるために、地中の微生物が減少してしまいます。

有用な微生物が減少してしまうと、病原性の微生物が活発になることがあります。
 

卵の殻や牡蠣ガラなどの有機石灰は、土が酸性の時のみにアルカリ化が起きます。

土の酸性度の変化が緩やかなため、微生物の物相も急激に変化することはありません。
 

土質の変化に即効性はない卵の殻ですが、無機石灰にはない持続性があります。

卵の殻で元気になる植物は?

レタス畑

卵の殻の肥料を利用した土壌に合う野菜には以下のものがあります。

野菜

  • ほうれん草
  • 白菜
  • レタス
  • チンゲンサイ
  • ピーマン
  • トマト
  • きゅうり
  • 大根
  • アスパラガス
  • キュウリ
  • トウモロコシ
  • ごぼう

など

  • バラ科の樹木
  • アジサイ
  • しゃくなげ
  • サボテン

など

果樹

  • みかん
  • ブドウ

また、大豆や綿、大麦、小麦などの穀物にも適した肥料です。

アジサイの花の色を変えてみよう

アジサイの花は、魅力的な色をしていますよね。

同じ品種でも花の色が違う事があります。
 

アジサイの花の色は、土の酸度によって変化します。

酸性が強いと青みがかかり、アルカリ性が強いとピンク色に発色します。
 

中性の土壌で育つと、紫色の花が付きます。

自宅にアジサイが植わっている場合は卵の殻を追肥すると翌年はピンク色の花をつけるでしょう。
 

白色のアジサイの花には色素が含まれていないので、土壌の酸度の変化による花の色の変化は望めません。


卵の殻は食べれる?

食べれる

卵の殻はさまざまな食品の材料に使われているのをご存じでしょうか?

すぐれたカルシウム補給源である卵の殻はソーセージやかまぼこなどの原材料として使用されています。
 

カルシウムやマグネシウムが豊富な卵の殻は離乳食や骨粗鬆症予防のためにシニア向けの食材としても利用されています。
 

卵の殻には鶏の糞由来のサルモネラ菌やカンピロパウダー菌が付着してる可能性があります。

これらは食中毒を引き起こす危険な菌です。
 

自宅で卵の殻を粉末状にして摂取する場合は70度以上でしっかり煮沸消毒したものを利用しましょう!

まとめ

卵の殻はとても良い肥料です。

作り方も乾燥して砕くだけと、簡単なものですね!

即効性は望めませんが、鉢植えにも地植えにも使えます。
 

家庭ででる卵の殻は捨てずに肥料として使いましょう!
 

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