豆知識

カタツムリの殻を取るとナメクジになるの?違いは?塩をかけるとどうなる?

カタツムリとナメクジって、本当によく似ていますよね。

その違いは殻を背負っているか背負っていないかだけに見えますし、「カタツムリの殻を取ったらナメクジになるんじゃ?」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

 

カタツムリとナメクジの違いとは、いったい何なのでしょう?

本当にカタツムリの殻を取るとナメクジになるのでしょうか?

また、ナメクジを退治するには塩が効果的だと言いますが、塩をかけるとどうなるのでしょう?

 

今回は、そんなカタツムリとナメクジの違いについて、殻を取るとカタツムリはナメクジになるのか、塩をかけるとどうなるのかなどについて、ご紹介したいと思います。

 


カタツムリとナメクジの違いは何?

カタツムリとナメクジの違いは何?

カタツムリとナメクジの違いは殻があるかないか、というところで見分けていると思いますが、やはりカタツムリとナメクジの最も大きな違いは、殻の有無ですよね。

 

実はカタツムリは巻貝に分類され、ナメクジはナメクジ科に分類されます。

食用のカタツムリなどがあるように、カタツムリは貝の仲間なので、食べることができますが、ナメクジは害虫なので食べることは出来ないそうです。

 

同じように見えますが、全然違う生き物なんです。

カタツムリのように殻を背負っている生き物にヤドカリがいますが、カタツムリの殻は、ヤドカリのように殻をつけているわけではなく、殻もカタツムリの一部で生まれた時から体についています。

 

体から染み出した石灰分で殻を作っており、穴が開いても自分で治すことができるんですよ。

カタツムリの殻もカタツムリの一部なので、ヤドカリのように成長に合わせて新しい大きさの殻を探さなくても、自分の成長に沿ってからも大きくなっていきます。

 

逆に言うと、カタツムリからはどうやっても殻を取ることができず、無理にとろうとするとカタツムリは死んでしまいます。

しかし、ナメクジは自分で殻を作ることもできませんし、背負うこともできません。

ここが、カタツムリとナメクジの最大の違いですね。

 


カタツムリの殻を取るとナメクジになる?

カタツムリの殻を取るとナメクジになる?

先ほどにもご紹介したように、カタツムリの殻はカタツムリの一部なので、無理に取ってしまうと死んでしまい、ナメクジにはなりません。

 

また、どうしてもカタツムリはナメクジが進化して殻をつけるようになったというイメージがありますが、実はこれは間違いです。

カタツムリの殻がいらなくなり、なくなって進化したものがナメクジなんですよ。

 

というのも、カタツムリの殻の中には内蔵が入っています。

この内臓が殻の中ではなく、ナメクジの中に入ったので殻が必要なくなるという進化をしたんです。

 

他にも、殻がないことで動きやすく、狭い場所にも入れるようになりました。

害虫として嫌われがちなナメクジですが、実は人間にかわいがられているカタツムリの進化した結果だったとは、驚きですね。

 

カタツムリとナメクジに塩をかけるとどうなる?

カタツムリとナメクジに塩をかけるとどうなる?

害のないカタツムリに塩をかける人はあまりいないと思いますが、ナメクジに塩をかけたことがある人は少なくないと思います。

 

ナメクジに塩をかけると溶けると思っている人は多いかもしれませんが、実際には縮んでいるだけで溶けてはいないんですよ。

たしかにカタツムリやナメクジに塩をかけると溶けたようになりますが、これは実際に溶けているのではなく、縮んでいるんです。

 

カタツムリやナメクジの体はほとんどが水分でできており、外は膜で覆われています。

塩をかけると子の水分が外へ出ていき、体の水分がなくなってしまいます。

その結果、なくなった水分の分だけ体が縮んでしまい、まるで溶けたように見えるんですよ。

 

水分がなくなり縮んだカタツムリやナメクジは、また水分を与えれば元に戻ります。

ナメクジを退治する時に塩をかけるのは、そのまましばらく放置すると効果的ですが、雨の日などにそのままにしておいてもすぐに戻ってしまうので、注意が必要です。

 


まとめ

カタツムリとナメクジの違いは、

  • カタツムリは巻貝の一種、ナメクジはナメクジ科に分類される
  • 貝の一種であるカタツムリは食べることができる
  • カタツムリの殻はカタツムリの一種なので、生まれた時からついていて、取ると死んでしまう
  • カタツムリの殻には内蔵が入っていて、ナメクジはその殻がなくなって進化したもの
  • 塩をかけると溶けるのではなく、水分がなくなり縮んでいるだけ
  • 塩をかけてもすぐに水分を与えると元に戻る

ということでした。

 

わたしもずっとカタツムリはナメクジが進化したものだと思っていたので、反対にナメクジが進化系だったとはびっくりしました。

カタツムリとナメクジはよく似ているようで、殻があるかないかだけで全然違う生き物なんですよ。

 

ナメクジとは違い、カタツムリはあの殻がないと生きていくことができません。

もしもカタツムリを見かけても、「殻を取るとナメクジになるのか試してみよう」と殻を取るようなことはしないであげてくださいね。

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