事情があって法事を欠席しなければいけないときもありますよね。
法事を欠席した経験がなく、マナーについてよく知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、周りの人に返信はがきの書き方や香典の送り方について聞きづらいですよね。
私も以前法事を欠席しなければいけなくなり、お詫びの文も書きましたが、親に聞くまでよくわかっていませんでした。
法事でのマナー違反は絶対に避けたいですよね。
そこで今回は、
- 法事を欠席する時の返信ハガキの書き方
- 法事を欠席する時の香典の送り方や金額
- お詫びの文を書く時の文例
についてご紹介します。
法事を欠席する時の返信ハガキの書き方!
法事を欠席するときには返信はがきに欠席の旨を書いて送らなければいけませんよね。
まずは欠席の時の返信はがきの書き方についてみていきましょう。
ポイントは大きく分けて2つあります。
「御」を消す
法事に欠席する時の返信はがきの書き方ですが、まず「御出席」「御欠席」とかかれている欄がありますよね。
そこに○を付けるのですが、そのときに「御出席」と、欠席の前の「御」を二重線で消すということをわすれないでください。
結婚式の招待状の返信はがきでも、同じようにするかと思います。
相手から来るときは「御」がついていますが、返信するときにはこちらから送るため、自分の返事に「御」をつけるのはおかしいですよね。
ですから、必ず欠席の前の「御」は二重線で消すようにしましょう。
さらに言うと、ご出席のほうは普通の二重線で消して良いのですが、御欠席の「御」は、すまっすぐに引いた二重線で消すとかなり短くなってしまいますよね。
こちらは右上から左下への斜めの二重線で消すと見栄えが良くなります。
そのあとに、欠席に丸をつけて送りましょうね。
また、「御住所」の住所の前の「御」と、「御芳名」の名の前の「御芳」も消すのをわすれないようにしてください。
ここでの二重線のひき方についてもそれぞれ異なっています。
住所の前の「御」は右上から左下への斜めの二重線を引きます。
そして名の前の「御芳」は、縦に二重線を引いてください。
こちらは縦書きのため、「御芳」は横ではなく縦に引きます。
覚えるのが大変でわからなくなりそうだという方は、一文字であれば右上から左下へ、それ以外であれば縦に二重線をひく、というように覚えておくと良いですよ。
余白の部分に欠席のお詫びを書く
法事は出来るだけ欠席したくないものですよね。
ですから、余白に欠席に対するお詫びの言葉を添えて送るのが一般的とされています。
そうは言っても、欠席の理由を細かく書く必要はありません。
逆に失礼に当たる場合もあるためです。
はがきですから、書くスペースもそんなに広くないかと思います。
ですから、簡潔にお詫びを書くのが良いでしょう。
法事を欠席する時の香典の送り方や金額!
法事を欠席するときには香典をどうしようかと考えてしまいますよね。
近くにいないときは、代わりに渡してもらえる人も居ないことが多いでしょう。
法事を欠席するときには、香典をどのように送れば良いのか、また金額についてもみていきましょう。
まず、離れていて近いうちに行くことができないという場合は現金書留で郵送しましょう。
香典を郵送するには、郵便局で不祝儀袋が入る大きさの現金書留の封筒に入れます。
この封筒は有料になるため、送るために21円が必要です。
現金書留を利用して香典を送る方法もありますが、送る金額や重さで郵送料金が変わってくるため、ポストからの投函はできません。
さらに、現金書留の場合は日時指定をすることができません。
ですから、香典の送り先は葬儀場ではなくて故人や喪主のご自宅にすると確実です。
郵送の場合、タイミングの目安として通夜や葬儀の経過後、約1週間程度で到着するように送ると、受け取り方に迷惑をかけずに済むかと思います。
暫く立ってから香典が送られてくると、喪主や親族の負担が増えますので、遅くても一ヶ月以内に届くように心がけましょう。
葬儀を欠席したという場合は、郵送で香典などを送っていたとしても、出来れば後日改めて訪問したほうが良いです。
その際の服装は喪服など黒いものではなく、派手ではないシンプルな服装で行きましょう。
訪問するときには、必ず事前に相手の予定を確認してから行くというのをわすれないでください。
連絡なしで急に行くのは、迷惑がかかります。
このときに香典をもっていくと言う場合は、49日前であれば御霊前と記入して、49日後であれば御仏前と記入してください。
お詫びの文例を書く時の文例!
先ほど返信はがきの余白に欠席のお詫びをかく、ということをご紹介しましたが、どのような文章を書けば良いのでしょうか。
最後に、欠席の場合に書くお詫びの文例についてみていきましょう。
「誠に申し訳ありませんが、やむをえない事情があり、当日は欠礼をさせて頂きます。」
「やむを得ない事情により、誠に申し訳ございませんが、当日は欠礼をさせて頂きます。些少ではございますが、同封のもので、亡御母様がお好きだったお花でも御霊前にお供えいただければと存じます。」
このように、欠席を「欠礼」として、簡潔に書くのがよいでしょう。
また、可能であれば返信はがきとは別途で手紙を送ると丁寧です。
この場合、手紙の例としてこのように書きましょう。
「謹啓
このたびは亡○○様の◯◯忌の法要のご案内をいただきまして、ありがとうございました。
お世話になった◯◯様のご法要ですので、ご遺族の皆様と一緒にご冥福をお祈りしたかったのですが、○○の為どうしても都合がつきません。誠に申し訳ございませんが当日は欠礼をさせて頂きます。心ばかりではございますが、御香料を別便にて送らせて頂きましたので、御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。ご家族の皆様にもくれぐれもよろしくお伝えくださいませ。
略儀ではございますが、書面にて不参のお詫びをさせていただきます。寒さ厳しき折にて、皆様どうかご自愛くださいませ。
敬具」
お詫びの文の最後には「皆様、どうかご自愛下さいませ。」などと、一言遺族を気遣う言葉も添えると丁寧でしょう。
まとめ
今回は、法事を欠席する時のマナーについてご紹介しました。
欠席のマナーとしては、
- 返信はがきの「御」を消す
- 返信はがきの余白に欠席のお詫びをかいて、別途手紙も送ると良い
- 香典を郵送するときには通夜や葬儀の経過後、約1週間程度で到着するように送る
- 後日改めて訪問したほうが良い
ということでした。
私も以前法事を欠席したときには、手紙を別に送り、後日訪問しました。
マナーを最低限守ることはもちろん大切だと思いますが、故人に対する気持ちがしっかりと伝わることも大切だと思います。
親族のことも気遣って行動することが大切です。
もし法事を欠席しなければいけなくなったときには、今回ご紹介したことをぜひ参考にしてくださいね。
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