山に登るときにはたくさん注意することがありますが、その中のひとつが山ヒルですよね。
わたしも一度だけ見かけたことがありますが、見た目もやはり気持ち悪く、害もあるのでできれば遭遇したくはないものです。
もしも山ヒルに噛まれてしまったら、どんな症状が出てどうすれば良いのでしょうか?
また、噛まれないためにはどんな対策方法があるのでしょう?
今回は、そんな山ヒルに噛まれてしまった時の対処法や症状、噛まれたいための対策方法などをご紹介したいと思います。
山ヒルに噛まれた時の対処法
山ヒルは森林や山奥に生息していて、湿度の高い環境を好んで活動します。
人の吐く息に含まれる二酸化炭素を感知して近づいてきて、地面から静かに体を這ってのぼってきて、噛みつきます。
山ヒルに噛まれてしまった時にやってはいけないのが、無理に引きはがそうとすることです。
山ヒルに噛まれていることに気が付くとびっくりして引きはがしたくなりますが、山ヒルの牙には返し針のようなものがついているので、引きはがすとその牙が刺さったまま残ってしまうんです。
ではどうやってはがせばいいのかというと、わたしたちが普段よく口にしている、塩を使います。
山ヒルは塩をかけられると脱水症状で死んでしまうので、自然にはがれていきます。
塩で脱水症状になるのは、カタツムリやナメクジが有名ですが、山ヒルも同じですね。
山ヒルの出やすい山のコースには、山ヒル駆除ための塩を用意しているところもあるそうで、このことからもしっかり効果があることが分かりますね。
塩の他にも、塩分の高い醤油や、お酢、消毒用エタノールなどをかけても山ヒルには効果的です。
タバコの火を近づけても逃げることがありますが、この方法は自分もやけどしないように注意しなければいけません。
もっとも安全で簡単な方法として、やはり消毒用エタノールを持ち歩く、塩を持ち歩くという方法がおすすめです。
山ヒルをはがしたあとは菌が入ってこないよう、水でよく傷口を洗い流し、ばんそうこうなどでふさいでおきましょう。
山ヒルに吸血された場合の症状
山ヒルに噛まれてしまった時に心配なのが、命の危険や毒の有無ですよね。
まず安心してほしいのが、山ヒルに噛まれたことで命を落とすこともないですし、山ヒル自体にも毒はありません。
しかし、山ヒルに噛まれてしまうと、山ヒルをはがすことができてもしばらくは血が止まらない状態が続きます。
これは、山ヒルが血を吸いやすいように固まらなくする「ヒルジン」という成分を流しているからなんです。
そのため噛まれたら血がだらだらと流れ続け、跡が消えるまで1~2週間ほどかかるそうです。
山ヒルが恐ろしいのは、麻酔成分のある唾液を持っているので、噛まれても痛みがなく、すぐに気が付きにくいところ。
山ヒルは体は小さくてもその体の10倍以上の血液を吸うことができ、4~5時間ほど吸い続けることもあるそうです。
すぐに見つけられればいいですが、時間がたてば貧血症状を起こしてしまうかもしれません。
人によっては蕁麻疹やかゆみなどのアレルギーを起こすこともあるので、注意しなければいけません。
山ヒルに効果的な対策方法
山ヒルに噛まれないように対策するには、山ヒルが噛めないよう皮膚を露出しないことです。
長袖長ズボンは当たり前、首元も、襟付きのものがいいでしょう。
また、山ヒルの多くは靴から登ってきて、ズボンの裾から入り込むこともあるので、ズボンの裾は靴下に入れ込んでおくことをおすすめします。
また、木の上から落ちてきて、首元に入り込むこともあるので、つばのついた帽子をかぶって、予防しましょう。
山ヒルは塩や消毒用エタノールを嫌うので、染み込ませたタオルを足首に撒いたり、靴にかけておくことで、地面からのぼってこなくなります。
山ヒルは湿度の多い環境でよく活動するので、そもそも梅雨の時期や雨上がりの日に山には入らない、などの方法も、山ヒル対策になります。
山ヒルに噛まれる場所を作らない、山ヒルの多い日を避けるなどの方法で、山ヒルに噛まれにくくなるでしょう。
まとめ
山ヒルは、
- 森林や山に住んでいて、湿度の高い日に活発になる
- 毒や命の危険はないが、血がしばらく止まらなくなる
- 痛みがなく噛まれても気が付きにくい
- 塩をかけると脱水症状で死んでしまう
- 山ヒルに噛まれないよう肌を露出しない、山ヒルの多い湿度の高い日には山に入らないなどの対策法がある
ということでした。
気が付かないまま何時間も山ヒルが体に張り付いているなんて、想像しただけでも気持ち悪いですね。
塩だけで対策できるのなら、これから山に入る際には塩を持って行こうと思います。
山ヒルは正しい対処法を行えば簡単にすぐはがれていきます。
きちんと対策をしておいて、噛まれてしまっても焦って引きはがそうとせず、正しい対処法で山ヒルを追い払いましょう。
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