豆知識

かき氷のみぞれって何味?原材料と由来もあわせてご紹介!

最近なんだか、夏が来るたびに変わったかき氷が登場しますよね。

やたら大きかったり、線香花火が刺さっていたり、レインボーカラーだったり…いわゆるインスタ映えしそうなかき氷たちをテレビで見かけます。

 

それでも、世代のせいもあるのかもしれませんが私がかき氷、と言われて真っ先に思いつくのは夏の縁日、屋台で買う昔ながらのかき氷でしょうか。

ペンギンの絵柄の入った発泡スチロールの容器に、山形に盛られて、ストローでできたスプーンですくって食べるあのかき氷。

それも最近では、昔に比べて選べる味が増えたように思います。

 

コーラとかマンゴーとか、私が子供の時には無かったよなあ…。

しみじみしながら、それでもやっぱり気づけば、昔ながらのなじみのあるものを選んじゃいますね。

 

昔からあるものといえば、イチゴ味、レモン味、メロン味にみぞれ…。

ん?みぞれ?

 

そういえば、昔からあるラインナップの中でみぞれ、ってちょっと特殊ですよね。

無色透明だし、ほかの味に比べて名前が由緒正しそうだけど曖昧というか、つまり何味なんだろう?

 

皆さんもちょっと気になりませんか?

 

そこで今回は、みぞれ味の正体とその由来について、お話ししたいと思います!

 


かき氷のみぞれは何味?

かき氷のみぞれは何味?

かき氷の味、ほかの味はイチゴとかレモンとか割と分かりやすいんですが、みぞれ味って名前だけだと何味なのか分からないですよね。

色も透明なので、何かを連想できるわけでもないし。

 

実はみぞれって、水と砂糖を煮詰めて作ったもので、平たく言うと砂糖水なんですって。

 

シンプルな味が魅力のみぞれではありますが、そこまでシンプルな物体だとは思いもよりませんでした。

ちなみに、ガムシロップもみぞれと同様に、水と砂糖を煮詰めて作られます。

若干の違いはあるでしょうが、ほぼ同じものなのでお互いに代用が利きそうですね。

 

非常にシンプルなものだけに、ふと「かき氷が食べたい!」と思い立った時にご家庭でも作れそうです。

というわけで、レシピをご紹介しておきますね。

みぞれシロップの作り方

用意するもの

  • 水・・・200㏄
  • 砂糖・・・120g

作り方

材料を鍋にかけ、中火で5分ほど沸騰させたら出来上がり♪

 

…簡単すぎませんか?(笑)

 

しかもこのシロップ、ちゃんと保管すれば1か月ほど日持ちしますので、一度作ればしばらく使えます。

コーヒーのシロップにももちろん使えますよ。

 

すごくシンプルではありますが、使う砂糖や水の種類を変えれば味も変わりますし、フレーバーの追加も自在なので追及しようと思ったら実はなかなか奥が深そうです。

 


かき氷のみぞれ味の原材料

かき氷のみぞれ味の原材料

さて、基本はそんなにシンプルなみぞれ味ですが、世の中に商品として売られているみぞれシロップは、どんなものが入っているんでしょう?

いくつかのメーカーの表記を確認してみました。

  • メーカーA:果糖ぶどう糖液糖、香料、酸味料
  • メーカーB:果糖ぶどう糖液糖、砂糖、酸味料、甘味料、増粘剤、pH調整剤、保存料、調味料、香料、(原材料の一部に大豆を含む)
  • メーカーC:砂糖、有機レモン果汁

 

基本はシンプルなつくりであるはずのみぞれシロップですが、各社入れているものはさまざまのようです。

みぞれはほかの味と違って着色料が入っていない分、比較的添加物も少ないといえそうですが、基本的に子供が束ることが多いかき氷なのでできるだけ安全なものを選びたいですよね。

表記の仕方として、メーカーCのようにはっきりとシンプルな素材名だけ書かれている無添加のものを選ぶと安心です。

 

下記のページで販売されているシロップは無添加のもののようです。

ページの下のほうに、個別売りのコーナーがあります。

 

【無添加】かき氷シロップ みぞれ 180ml フルーツバスケット 無着色料 無香料 無保存料

 

かき氷のみぞれ味の由来

かき氷のみぞれ味の由来

みぞれ、という言葉を辞書で引くと、以下のような解説が出てきます。

  1. 雪が空中で解けかけて雨まじりに降るもの。ひさめ。冬の初めや終わりに多い。 [季] 冬。
  2. かき氷に蜜をかけた食べもの。
  3. 〔① のように見えるところから〕 大根下ろしのこと。

(大辞林 第三版より引用)

 

最近でこそ味の種類も数限りないほど豊富なかき氷ですが、第二次世界大戦前などはシロップなどもそうそうなく、それこそ砂糖をかけて食べていたようなものでした。

削った氷に砂糖をそのまま振りかけたものが「雪」、砂糖の蜜をかけたものが「みぞれ」と呼ばれていて、当時の定番だったようです。

 

初めは粉状の砂糖との対比から蜜状のものをかけたものを「みぞれ」と呼んでいたものが、のちに蜜(シロップ)の種類が増えるにしたがって味の一つを指す名称に限定されて定着していったのでしょう。

 


まとめ

さて今回は、かき氷のみぞれの正体とその由来についてお話させていただきました。

 

素朴さが魅力のみぞれですが、まさか砂糖と水だけでできてしまうなんて、そのシンプルさには驚きました。

ですがその古風さを感じる名前の通り、すべてのかき氷の親ともいうべき存在がみぞれなのだとわかって、少ししみじみしてしまいました。

 

そういえばしばらくみぞれのかき氷を食べていないような気がします。

清少納言の「枕草子」にでてくるかき氷も、みぞれのかき氷です。

この夏はみぞれのかき氷を片手に、遥か平安に思いをはせてみようかと思います…。

 

簡単に作れるということもわかりましたし、みなさんもぜひ、みぞれの奥深い世界にはまってみてはいかがでしょうか。

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