豆知識

お酒の強さは遺伝で決まるの?他の要因はない?飲めば強くなる?

20歳になるとお酒を飲むことができるようになりますが、お酒に強い人と、弱い人がいますよね。

 

飲めば強くなるというイメージもありますが、初めて飲むのに強いという人もいます。

飲んだことがなくてもお酒に強い人は、遺伝でお酒の強さを受け継いでいるのでしょうか?

 

また、お酒は遺伝以外で強くなったりすることはあるのでしょうか?

今回は、そんなお酒の強さに関して、遺伝で決まるのか、他の要因や飲めば鍛えられるのかなどについて、ご紹介したいと思います。

 


お酒の強さは遺伝で決まるって本当?

お酒の強さは遺伝で決まるって本当?

結論から言うと、お酒の強さは遺伝で決まるといっても過言ではないほど、遺伝は大きく関係しています。

 

というのも、最近の研究で、

「アセトアルデビド脱水素酵素」

という成分の活性が、お酒の強い弱いに影響していることが分かったんです。

アセトアルデヒド脱水素酵素の分解能力が高いほどお酒に強く、弱いほどお酒にも弱いということになります。

 

活性型のアセトアルデヒド脱水素酵素を親から遺伝で受け継いでいればお酒にも強いということですね。

このアセトアルデヒド脱水素酵素は人種によっても大きく差があり、黒色人種と白色人種、つまり黒人、白人は活性型が多く、日本人は少ないそうです。

 

たしかに外国人はお酒が強そうなイメージがありますね。

日本人はモンゴロイドという黄色人種に分類されますが、このモンゴロイドは人種が出来るときに突然変異でアセトアルデヒド脱水素酵素の活性をなくしてしまい、お酒が弱い人がいました。

 

その人たちの遺伝を受け継いだ人が増えたことで、お酒の弱い人がさらに増えていったんです。

なので、お酒の強さは遺伝によって決まるというのは、本当のようですね。

 


お酒の強さに影響する遺伝以外の要因

お酒の強さに影響する遺伝以外の要因

お酒の強さは遺伝でも決まりますが、それ以外にも影響するものがあります。

それは、肝臓などに多くある

「CYP3A4」

という酵素です。

お酒の分解といえば肝臓ですが、このCYP3A4は本来はお酒の代謝に使うための酵素ではなく、薬の代謝に使うための酵素です。

 

この酵素がお酒の代謝にも使うことができるので、遺伝でアセトアルデヒド脱水素酵素の分解度が低くても、お酒に強くなります。

 

この酵素は数値で表すことができないので、どのくらいあるかなどを測ることはできないのですが、お酒に強い人はもしかしたらこの酵素のおかげなのかもしれません。

 

しかし、お酒を飲まない期間が続くとこのCYP3A4の酵素は活性が弱まるので、また徐々にお酒が弱くなります。

遺伝で持っている元々のお酒の強さではないので、飲まないとすぐに弱くなる、という方は期間が空いた後は注意しましょう。

 

お酒の強さは鍛えられる?

お酒の強さは鍛えられる?

先ほどご紹介したアセトアルデヒド脱水素酵素やCYP3A4は、お酒をたくさん飲むことで徐々に活性化し、お酒に強くなっていきます。

 

つまり、お酒を飲むことでお酒の強さは鍛えられるということです。

しかし、もともとお酒に強い人と鍛えてお酒に強くなった人では違いがあり、鍛えお酒に強くなった人は自分がお酒に強いと思うことで、アルコール依存症になりやすくなります。

 

お酒に強くなりたいからといって無理に鍛えようとしてしまうと、アルコール依存症になってしまう可能性がありますので気をつけないといけません。

また、CYP3A4を活性化させすぎると本来使われるはずだった薬の代謝のスピードもはやくなってしまい、薬の効きに影響が出ることがあります。

 

そもそもお酒は体にとっていいものではないのに、さらに健康にも害を及ぼしてしまう可能性があるんですね。

 

お酒が好きな人にとって、健康のためとはいえ飲まないのは辛いでしょうが、無理に鍛えようとしたり飲み過ぎてしまうのは体に害があるので、ほどほどにしておきましょう。

 


まとめ

お酒の強さは、

  • 「アセトアルデヒド脱水素酵素」の活性の遺伝が大きく関係している
  • アセトアルデヒド脱水素酵素の分解能力が高いほどお酒に強い
  • 黒色人種、白色人種はお酒に強く、日本人のモンゴロイドはあまり強くない
  • 薬の代謝に使う「CYP3A4」という酵素も活性化するとお酒に強くなる
  • アセトアルデヒド脱水素酵素やCYP3A4はお酒を飲むと徐々に活性化し、お酒に強くなる
  • CYP3A4はお酒を飲まないと活性が弱まり、お酒に弱くなる
  • 鍛えてお酒に強くなった人はアルコール依存症になりやすい

ということでした。

 

わたしもお酒をよく飲んでいた時は飲めましたが、子供ができてお酒をしばらく飲まないでいると、以前に比べてお酒がぜんぜん飲めなくなっていました。

お酒の強さは遺伝で決まるというのも、飲むことで鍛えられるということも、本当のようですし、鍛えても飲まないでいると弱くなってしまうようです。

 

お酒がたくさん飲めると楽しいかもしれませんが、だからと言って無理は禁物です。

鍛えるためであっても体の健康を考え、飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

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