豆知識

ゾウの鼻が長い理由!昔から長かった?長い鼻でどんなことが出来るの?

動物園に行くと、大きくて鼻の長いゾウはひときわ存在感を放っていますよね。

子供から大人にまで人気のゾウですが、どうしてゾウの鼻は長いのか、考えたことは一度はないでしょうか?

 

昔から、あんなにゾウは鼻が長かったのでしょうか。

また、あの長い鼻ではどんなことが出来るのでしょう?

 

今回は、そんなゾウの鼻について、どうしてあんなに長いのか、その理由や何ができるのかなどついて、ご紹介したいと思います。

 


ゾウの鼻が長い理由!昔から鼻は長かったの?

ゾウの鼻が長い理由!昔から鼻は長かったの?

ゾウの鼻が長い理由は、その体の大きさに秘密があります。

体が大きいと、エサを食べる時や水を飲むときにいちいち屈まなくてはいけないので、大変ですよね。

 

さらに、体の大きさを維持するためには、大量のエサと水が必要になり、食事をするだけでも、大量のエネルギーを使うことになります。

しかし、長い鼻でエサを口まで運ぶことが出来ると、それだけで食事がとても楽になります。

 

そのため、ゾウは鼻がとても長いんですよ。

実は、昔はゾウはあまり鼻が長くありませんでした。

約6,000万年前のゾウの先祖は今のように体も大きくなく、まるでアリクイやバクのような動物でした。

 

湿地やジャングルに住んでいましたが、食べ物を求めて、草原に住むようになり、徐々に体が大きくなっていきました。

そして長い進化の中で、鼻も長くなっていったんです。

ゾウの鼻が長いのは、生きていく中で必要なことだったんですね。

 


ゾウは長い鼻でどんなことが出来る?

ゾウは長い鼻でどんなことが出来る?

先ほどにもご紹介したように、ゾウの鼻はエサや水を飲むために進化して長くなったので、当然食事をとる手のような役割があります。

 

鼻が長いことで地面に落ちているエサだけでなく、高い木の上にある木の実などもとることができます。

ゾウの鼻にはセンサーのような細かく動く毛がついていて、それでなんと小豆サイズのものまで掴んだり、ポテトチップスも割らずに拾うことができるんだとか。

 

水を飲む際は、10リットルもの水を鼻で吸い上げることができ、その水を口にまで運びます。

鼻で吸い込んだ水は飲むだけでなく、暑い日には体にかけて体温を下げることもできます。

また、ゾウは長い鼻を使ってコミュニケーションもとります。

 

相手と鼻を合わせたり、相手を触ったりして、愛情表現をするそうです。

そして、鼻本来の役割としても非常に優れており、鼻がいいと有名な犬の2倍以上の嗅覚を持っていると言われていいて、数キロ先の水の匂いも嗅ぎ取ることができます。

 

しかし、ゾウの鼻のすごさはこれだけではありません。

みなさんは、動物園のゾウがショーとしていろいろな特技を披露しているのを見たことはありませんか?

 

ゾウによっては、鼻で筆を持って絵をかいたり、字を書くことが出来るんです。

もちろんどのゾウにもできるというわけではなく、訓練をして、何度も練習をしてできるようになったのですが、これだけでもゾウの鼻の器用さと、頭の良さが分かりますよね。

 

ゾウの鼻は、見た目のように力強いだけでなく、とても繊細で優しい動きをすることもできるんですよ。

このゾウの鼻の機能を生活に活かすため、現在ではいろいろな研究が進められているそうです。

 

ゾウの鼻の構造!骨はあるの?

ゾウの鼻の構造!骨はあるの?

ゾウの長い鼻には、骨や関節はありません。

正確に言うとゾウの鼻は鼻だけでなく、上唇も進化とともに長く伸び、鼻と一緒になっています。

 

わたしたちの持つ舌やタコの足と同じで「筋肉包骨格」といい、ほとんど筋肉だけでできています。

骨や関節が存在しないため、ゾウの鼻はあらゆる方向に自在に宇動かすことができ、1トンの物でも持ち上げられてしまうほど強力な力を持っています。

 

筋肉が細い束になってできていて、その筋肉の束の数は10万個にも及びます。

この細い筋肉の束が、強力な力を生み出しているんですね。

のんびりしていてかわいらしく優しそうなゾウですが、実は怒らせると何よりも怖いのかもしれません。

 


まとめ

ゾウの鼻は、

  • 大きな体にエサや水を運びやすくするために長くなった
  • 昔はアリクイのような姿で、進化の中で体が大きくなると共に伸びた
  • エサや水を口に運ぶ手の役割がある
  • 小豆やポテトチップスも掴める
  • 鼻で触れてコミュニケーションをとる
  • 犬の2倍以上の嗅覚がある
  • トレーニングすれば絵や字も書けるゾウもいる
  • 骨や関節はなく、筋肉でできた「筋肉包骨格」
  • 1トンでも持ち上げることができる

ということでした。

 

ゾウは鼻だけでも、とても強い動物なんですね。

あんなに長い鼻を筋肉だけで支えているなんて、どれほどの力なのか想像もつきません。

ゾウにとって、あの長い鼻は生きていくために、進化の中で体が大きくなるとともに徐々に長く伸びていきました。

 

もしかすると、これからゾウのように鼻が長く進化していく動物もいるかもしれませんね。

鼻としても役割だけでなく、繊細に動いて手などの役割も果たすゾウの鼻の機能は、木塚わたしたちの生活の中でも役に立ってくれるでしょう。

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