先日、親に仕送りをしている人がいると聞いて「え?そんな人いるの?」と言ったら、逆に「え?仕送りしないの?」と言われました。
親に仕送りするのは当然だ!という人もいますがそれは昔の話では?
そう思ってアンケートを取ってみた結果、やはり仕送りしない人が7割でした。
というわけで今回は親への仕送りについての現代の事情をお話したいと思います。
親への仕送りはしない人が7割!する理由・しない理由は?
先日、インターネットアンケートサイトで100人に「親に仕送りしてますか?」という質問をしました。
その結果・・・
はい・・・29人
いいえ・・・71人
※2019年1月に調査
と実に7割の人が仕送りをしないことがわかりました。
ついでに理由も聞きました。
親に仕送りする理由
多かったのは
- 育ててもらった恩返しのため
- お世話になった親に仕送りするのは当たり前だと思うから
- 親が年金暮らしをしていて生活に余裕がないから
- 母子家庭で育ったため母を少しでも楽にしてあげたいから
親に仕送りしない理由
多かったのは
- まだ親は元気に働いててお金に困ってないから
- 仕送りするお金の余裕がないから
- 親から自分のために使いなさいと言われた
- 親と実家で暮らしているため
仕送りする理由を見ると「育ててもらった恩返しのため」というのが一番多いです。
親孝行というやつですね。
また親が年金暮らしで生活が苦しそうだから送ってあげるという方も。
仕送りしない理由で圧倒的に多かったのは「まだ親は元気に働いててお金に困ってないから」
そして「仕送りするお金の余裕がないから」
自分たちはお金にあまり余裕がないのに元気に働いててお金に余裕のある親に仕送りをするのはおかしいですよね。
でも真面目な人は親に仕送りするのが当たり前だと思っててそういう状況ですら仕送りしたがるようです。
個人的にちょっとこの文化はおかしいと思うので少し考えてみたいと思います。
親に仕送りという文化は現代に合わなすぎ
結論から言いますが親に仕送りするという文化は現代にまったく合いません。
昔は社会人になったら恩返しのために親に仕送りするのが当然という文化がありました。
だから親への仕送りは当然だと思って仕送りしてる人もいるかもしれません。
でも今はしないのが当然です。
というかほとんどの人がしてません。
今回私がとったアンケートでは100人中71人が仕送りしてませんでしたが、他サイトを見ても親に仕送りしてるのは1割とか2割だけです。
理由は当たり前なんですけど、
親の方が裕福で、子の方が貧しい状況でなぜ子供が親に仕送りしなきゃいけないのか。
という一言に尽きます。
日本の高度経済成長期からのバブル崩壊、そして会社の年功序列型の給与システムにより、今の親世代は現役で働いてる場合、子世代より圧倒的に高収入です。
対して子世代は日本の経済が不景気で給与がほとんど上がらない会社が多いため、給与が低く経済的に厳しい家庭が多いです。
私たちの親世代は年齢と共に給与がどんどん上がりましたが、私たち子世代は給与がまったくと言っていいほど上がらないのです。
一昔前まで、日本人の生涯年収は平均3億と言われていました。
でも今は2億すら行かないと言われています。
つまり親世代と子世代の生涯年収は実に1億円もの差があるのです。
しかも子世代は親世代よりも払わなきゃいけない税金が高いのに将来もらえる年金は親より圧倒的に低いと言われています。
収入だけでなく、税金や年金面でも親世代が圧倒的に得し、子世代が圧倒的に損する仕組みになっています。
そうなると親世代と子世代では、生涯得られるお金に1億どころか、1億5千万くらいは差がつくんじゃないでしょうか。
この状況で子世代が親世代に仕送りを送るのがいかに滑稽かおわかりでしょうか。
親への仕送りというのはもう過去の遺物です。
21世紀に生まれた人がすべきものではないのです。
親が年金生活になって頼ってきたらどうするか?
ほとんどの人は親に仕送りするタイミングは、親が定年退職して年金生活になったときです。
年金だけじゃ生活がきついから仕送りをくれというわけですね。
でも実は別居している親に仕送りをしている人の割合はわずか1%前後しかいません。
むしろ親が子供に仕送りしている割合の方が大きくなってます。
(参考:内閣府 別居している親への仕送りの有無)
ほとんどの人は親を経済的に助けてないということですね。
あなたは親が年金暮らしになり、あなたに仕送りを求めてきたらどうしてますか?
私ならよほどお金に余裕がない限り断ります。
自分のお金ぐらい自分でなんとかしろと。
普通の感覚を持ってる人なら老後に備えて貯金を蓄えておくものですし、貯金するのに十分な収入のあった私たちの親世代の人たちならなおさらです。
それを貯金せずに使い切ってしまってたのは彼らの責任であって私たちが負担すべきものではないです。
そもそも私たち子供世代は親世代に比べて圧倒的に収入が低いわけで、いくら親が年金生活になってお金が足りないと言われてもあげるお金がありません。
中には年収高い人もいますけど、平均は300~400万の人がほとんどですからね。
貯金してなかったために年金暮らしになってしまった親は子供に頼るべきではないですよ。
生活保護を受けてでも自分でなんとかすべきです。
ちなみに2017年の統計だと、生活保護受給者約165万人のうち約86万5千人=約53%もの人が65歳以上の高齢者だそうです。
つまりほとんどの人は年金生活で生活費が足りなくても子どもに頼らず生活保護に頼ってます。
子供に頼ろうにもそもそも子供がそんなに余裕があるほど稼いでない場合も多いでしょうし、親としてのプライドもあって子供に頼らない人も多いでしょう。
子世代はそもそもの生涯年収が低くて、かつ30~50代は子育てでお金がかかります。
さらに自分の老後への貯金も必要です。
親に仕送りなんてする余裕がない人がほとんどでしょう。
というわけでよほどお金に余裕があって、なおかつ親に対する感謝の気持ちが強い人は仕送りって選択肢もありますけど、ほとんどの人は親に仕送りしないのが現実です。
親に頼られても支援するかどうかはよく考えて決めましょう。
まとめ
以上、親の仕送りにはするのかしないのかについて解説してきました。
親への仕送りはして当然と思ってる人もいますけど、現実のデータを見ると、むしろしないのが当然です。
その大きな理由は親の方が稼いでるからで、仕送りを必要としないからですが、そもそも親世代と子世代は生涯年収に大きな差があるため、子世代が親に支援するのは非合理的ということでした。
親に仕送りをするタイミングとしては親が年金生活になったときですが、これもほとんどの人は子供を頼るのではなく生活保護を頼ってます。
それが普通だし、そうあるべきだと思います。
今子世代の人も自分が親になったときに子供からの仕送りなんて期待できません。
生活保護に頼らなくて済むよう、老後のために貯金を蓄えておきましょう。
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