漂白剤などのパッケージには、よく「まぜるな危険」という文字が書かれていますよね。
わたしも使う時にはいつも他の物と混ざることのないよう、注意しながら使っています。
「まぜるな危険」と書かれているものはほとんどが塩素で、塩素を酸素と混ぜた時に発生するのが、塩素ガスです。
塩素ガスが危険だということは多くの方が知っていると思いますが、人体にはどんな症状が出て、どのように危険なのでしょう?
もしも吸ってしまったにはどうすればいいのか、どんなものを混ぜると発生するのでしょうか?
今回は、そんな塩素ガスを吸った時の症状た対処法などについて、ご紹介したいと思います。
塩素ガスを吸うとどんな症状が出る?
塩素ガスを吸ってしまった時の症状は、主に呼吸器管への影響が多いです。
吸い込んでしまうことで起こる呼吸困難、肺水腫、喉の腫れや痛み、皮膚に触れることで起こるただれ、目に入ることで目の痛みなどの症状があります。
大量に吸ってしまった場合や、塩素ガスの濃度が濃いと、最悪の場合命を落としたり、失明してしまうほど危険なものなんです。
塩素ガスを吸うと必ず症状が出るとは限りませんが、万が一のことを考えるとやはり吸わないように注意するのが一番です。
ガスなので目に見えるものでもなく、発生していても気が付かずに吸ってしまっていることがあるのが、塩素ガスの恐ろしいところですね。
もちろんガスなので、ほんの少しの隙間から漏れ出し、周囲の人にも危険が及びます。
ちょっとした不注意でもすぐに発生してしまうものなので、「まぜるな危険」と書かれているものを扱う時には、細心の注意を払わなければいけません。
塩素ガスを吸ってしまった時の対処法!
もしも塩素ガスを吸い込んでしまった時には、すぐに病院を受診しなければいけません。
塩素ガスが発生していると感じた時には、とにかくすぐにその場から離れましょう。
塩素ガスは空気よりも重たいので、逃げる際にもできるだけ顔を高い位置にして、なるべく息を吸わないようにしながら逃げてください。
家の中閑は塩素ガスが充満する可能性があるので、家の外に出て新鮮な空気を吸いましょう。
家の中にいる他の人たちにも声をかけ、外に出るように指示してください。
特に塩素ガスのたまりやすい低い位置にいる小さなお子さんは、大人よりも重症化しやすいので注意が必要です。
目や皮膚に刺激がある場合は、塩素ガスの影響を受けてしまっているので、水で15分以上かけてよく洗い流してください。
塩素ガスの発生した場所にはしばらく近づかず、たとえ症状が出ていなくても、念のため医師に診てもらった方がいいでしょう。
どんなものが混ざると塩素ガスが発生する?
塩素ガスを発生させるものは、どのご家庭でも使用されているようなカビ取り、消毒などに使用される塩素系の漂白剤などです。
他の洗剤などと混ぜた時に発生しやすいのですが、なんと水と混ざっただけでも塩素ガスを発生させてしまうことがあります。
お風呂場などのカビ取りの際に、もしもお風呂場が濡れたまま使ってしまうと、それだけで塩素ガスを吸ってしまう危険があるんですね。
あまり気にせずに使っている方も多いかもしれませんが、塩素ガスは本当に危険で、なおかつ発生しやすいものです。
「まぜるな危険」と書かれているものは他の物と分かりやすいように分けておく、子供の手の届かないところに置く、使用する際には換気しながら手袋、マスク、メガネを着用する、などの予防が肝心です。
実際に掃除中に塩素ガスを吸い込んだことによる死亡事故、小さなお子さんによる塩素系の洗剤や漂白剤の誤飲による死亡事故も少なくありません。
いつもただの掃除道具の一環として使っていたものでも、少し扱いを間違えるだけで命を落としかねない非常に危険なものになってしまいます。
塩素ガスがどれほど人体に悪影響なの物なのかをよく理解し、注意事項をよく読んだうえで使用してください。
まとめ
塩素ガスは、
- 呼吸困難、肺水腫、喉の腫れや痛み、皮膚のただれ、目の痛みなどの症状を引き起こす
- 最悪の場合は失明や命を落とすこともある
- 吸い込んだ時にはすぐにその場を離れ、病院を受診する
- 皮膚や目に違和感があるときは水で15分以上洗い流す
- 水と混ざっただけでも発生することがある
- 塩素系の洗剤は子供の手の届かないところで保管する
- 塩素系の洗剤を使用する際には手袋、マスク、メガネを着用する
ということでした。
わたしもお風呂掃除の時は、濡れていてもあまり気にしていませんでしたが、それだけでも塩素ガスが発生していたかもしれないんですね。
これからは、もっと使い方に気をつけようと思います。
塩素ガスはわたしたちにとってとても有害な物質です。
家庭用に売られているものだからと気を抜かず、発生させないように注意し、発生させてしまった時は焦らず正しい対処法で身の安全を守りましょう。
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