お酒に強い「ざる」と呼ばれる酒豪の人、逆にお酒が弱い「下戸(げこ)」と呼ばれる人との違いとは何なのでしょうか。
遺伝が関係しているともいわれています。
お酒が飲める、飲めないは遺伝が関係しているのか、鍛えれば強くなるのかなどを紹介しますので、参考にしてみてください。
Contents
お酒が飲めないのは遺伝子が関係してるの?
人類の三大人種である、黒人、白人、黄色人種に分けてみると、なぜか黄色人種の中にのみALDH2という酵素の活性をなくしてしまった人種が出現したのです。
その酵素はお酒を飲んだときに発生する有害物質のアセトアルデヒドを分解する酵素で、その影響からお酒に弱い人種が増えていったとされています。
ALDH2の活性が弱い、または欠けているとアセトアルデヒドを速やかに分解できないため、少量のアルコールでも悪酔いしやすくなって今うのです。
お酒に関しての遺伝は両親から受け継ぐことで、親がお酒に弱いと子どももお酒に弱くなる可能性が高いといわれています。
お酒に強い、弱いというのは、悪酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解する能力が高いか低いかで決まるようです。
遺伝子によって違うアセトアルデヒドの分解能力
アセトアルデヒドを分解する酵素が遺伝子の組み合わせによって決まっているのです。
- アセトアルデヒドを速やかに分解できる酒に強いNN型タイプ
- アセトアルデヒドの分解が低く蓄積していく酒に弱いND型タイプ
- アセトアルデヒドの分解が完全に欠けているDD型タイプ
の3種類に分けられるのです。
ただ、両親の片方が全くお酒お飲めないという場合でも、子どもは全くお酒が飲めないというわけではありません。
お酒に弱いのは黄色人種だけ
お酒が全く飲めない遺伝子は黄色人種の中で誕生したので、お酒に弱い遺伝子を持っている人は黄色人種しか存在しないのです。
日本人はお酒に強くない人種といえますね。
面白いことに、白人や黒人でお酒に弱い人は基本いないのです。
パッチテストでお酒の強さがわかる

学校などでパッチテストを行うところもあるようですが、自分で手軽にパッチテストを行うこともできます。
準備するものは、消毒用アルコール、絆創膏。
- 消毒用アルコールを2~3滴ばんそうこうのガーゼに湿らせて、腕の内側に7分間ほど貼り付けます
- その後、絆創膏をはがし、ガーゼが当たっていた部分の肌の状態をチェックします
- 10分ほど経過して再度同じ個所の肌のチェックをします
結果は、1回目のチェックで皮膚が赤くなっていた人は「ほとんど飲めないタイプ」。
両方のチェックで皮膚の色が全く変わらない人は「お酒に強いタイプ」。
1回目では皮膚の変化はなく、2回目で皮膚が赤くなっていた人は「弱いけど普通に飲めるタイプ」となります。
気軽にテストできるので、気になる方は一度試してはいかがでしょう。
鍛えれば強くなるのか?

お酒を分解させるには酵素の働きがとても大きく影響するということがわかりました。
また、その働きは遺伝子の関係なので鍛えることができないと考えられていたのですが、今では違うのです。
お酒を飲み続ける習慣をつけると酵素が増えて耐性がつく。
酒豪というまでお酒が強くなるかはわかりませんが、お酒を飲むことを習慣化すれば1つの酵素だけでなく、それを補う酵素が働くようです。
反対に、昔はお酒が強かったのに飲まなくなったら弱くなった、というのも酵素の働きが関係していることがわかりますね。
くれぐれも無理は禁物!
お酒が強くなりたいからといって、それまで飲めなかった人が無理して飲みすぎてはいけません。
またND型タイプで少しは飲めるけどすぐに顔が赤くなるタイプの人がお酒を飲むとがんのリスクが上がることがわかっています。
これについては後程詳しく解説します。
お酒を飲みすぎて体を壊しては元も子もないので、NN型の人はともかくND型、DD型の人はあまりお酒を飲まないことをおすすめします。
筋肉量を増やす
男女で比べた場合、お酒に強い方が多いのは男性の方が多いのです。
体格の差などにも違いはあるのですが、一番の違いは筋肉量が関係しているのです。
筋肉には血液に入るアルコールを抑える働きがあり、直接アルコールを分解することはできませんが、肝臓の機能を助けることができるのです。
空腹時の飲酒を避ける
もともと胃はアルコールの吸収率が高く、空腹時の飲酒は胃からアルコールがもろに吸収されてしまうため酔いが早いのです。
ウコンなどのサプリで肝臓への負担を軽くする
今や定番となった飲酒前後の「ウコンの力」ですが、ウコンには主に消化不良の改善効果がある植物なのです。
お酒に強くなるというよりも、肝臓を守るという役割でウコンを摂取する方法も有効です。
病気のリスクについて

たとえ少量であっても毎日アルコールを飲んでいれば、肝臓はアルコールを分解する作業を繰り返すので細胞には大きな負担なのです。
お酒は「百薬の長」ともいわれ、適量の飲酒は健康に良いといわれます。
しかし、多量のお酒は心身ともに好ましくない影響を及ぼすこともあるのです。
よく知られているのは、肝臓の病気です。
お酒を飲みすぎると肝臓の機能が悪くなり、肝硬変や肝臓ガンなどのリスクが高くなるといわれています。
アルコール依存症
NN型のお酒が強い方は、多量飲酒が常習化しやすいので時間や場所を関係なくお酒が飲みたくなる。
飲み始めたらやめられなくなるといった状態になる人もいます。
そうやって毎日お酒を飲んでしまうことでさまざまな病気のリスクが上がってしまいます。
またお酒を飲むと人格が変わる人も多く、日常生活に支障をきたすことも・・・。
お酒に強いからと言って飲み過ぎて依存症にならないよう注意しましょう。
顔が赤くなる人がお酒を飲むとガンのリスクが急上昇!?
ND型のお酒が弱い方でほどほどにお酒が飲める方の場合、お酒を飲む習慣化すると耐性が付き飲めるようになります。
しかし、もともとはALDH2の活性が低くてアルコールを分解するスピードが遅いのでお酒が体に残りやすくアセトアルデヒドの毒性にさらされるというリスクがあります。
それにより、咽頭がんや食道がんになる確率が高くなる傾向があります。
研究でも、飲酒で顔が赤くなる体質のヘビースモーカーで、飲酒量が増えると食道がんリスクが高くなるという結果も出ているのです。
女性が気を付ける「生理の時期、妊娠中、更年期」のお酒の飲み方
生理前の時期は、体調の変化やメンタルが落ちやすい時期で、気持ちのイライラをどうにかしようとアルコールに頼ってしまうと悪循環になります。
生理中はホルモンの影響を受けやすい時期なので、腹痛や頭痛、吐き気が誘発される時期なのです。
そこにアルコールを摂ると、そうした症状が助長されやすくなるため、いつも以上に悪酔いしてしまうという状況に陥りやすいのです。
また、妊娠中の飲酒は胎児への大きな影響をもたらしますので、妊娠中の飲酒は避けるべきです。
更年期はメンタルが不安定な状態になることが多いことから、その時期にアルコールに手を出しやすい時期でもあります。
更年期にアルコール依存症になる女性は少なくないようです。
どうすれば体に負担をかけずにお酒を楽しむことができるのでしょう。
1週間に2日以上の「休肝日」を設けることで、お酒を楽しんで飲むことができます。
ビタミンB群を多く摂る人はリスクが低い

ビタミンB6をたくさん含む食材のレバー、マグロ、カツオなどの赤身の魚をおつまみにしてお酒を飲むとリスクを低くできることがわかっています。
お酒が好きな人はビタミンB6が多く含まれる食品を意識して摂るようにしましょう。
適度な運動でお酒の量を抑える
食事もそうですが、定期的な運動の習慣がある人はお酒の量が抑えられる傾向にあるようです。
お酒を飲むためにジョギングやウォーキングしている人は多いのではないでしょうか。
やはり飲酒量は適量とし、休肝日を設けて、食生活に留意し、適度な運動をする、これこそが健康的に暮らせる秘訣なのでしょうね。
まとめ
ここまでお酒が飲めない人と飲める人の違いが遺伝にかかわっていること、お酒の飲み方で病気のリスクがあることを紹介しました。
お酒が好きな方もそうでない方も、お酒の飲み方には十分注意して付き合うことが必要ですね。
健康に留意してお酒を楽しく飲みましょう。
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