社会人になると、新人歓迎会や送別会、新年会、忘年会などの会社の行事や、プライベートでもお花見や友達との息抜きなどにお酒を飲む機会はたくさんあります。
そんな時「強いのでいくらでも飲めますよ」とか「私はお酒に強くないので、あまり飲めません」などなど、お酒に強いとか弱いとかの話になりますよね。
でもお酒に強いとか弱いとかはどんな基準で決めてるんだろうって思いますよね。
自分ではお酒に強いと思っていても、本当は強くなかったりして、いつも早く酔いつぶれたり二日酔いになったりなどの経験をした人もいると思います。
ではお酒に強いか弱いか判断できる基準はあるのでしょうか?
またお酒の席で失敗しない飲み方や、危険な飲み方などにはどんなものがあるのでしょうか?
お酒に強いの基準について書いていきたいと思います。
Contents
お酒に強いかどうかの判断基準は?
お酒が強い人の基準は、10杯以上飲める人など飲める量が多い人が、必ずお酒に強いというわけではありません。
お酒をたくさん飲んで、酔いつぶれる人や吐いたりする人、周りの人に絡んでくる人などいますが、そのような人が「お酒が強い」と言えません。
ではどのくらい飲めたら「お酒に強い」「酒豪」と言えるのでしょうか?
いろいろなサイトで調べてもどのくらい飲んだら「酒豪」かなどは書いてありませんでした。
しかしあるサイトで男女50人に「ビールをどの程度飲む人が酒豪と呼ばれると思うか」のアンケート取っているところがありました。
これは定義にはなりませんが、一般の人は「このくらい飲んだら酒豪」と考えているんだと思って見てください。
一番多かった意見は
「ビール中ジョッキ」を10杯以上飲める人
が酒豪と思われているようです。
そのあとは、5杯、4杯、7杯と続いています。
詳しくは「下戸を克服する情報サイト」を見てみてください。
定義はなかったですが、常識で考えると、お酒を飲んでもあまり酔わない人や、吐いたり潰れない人、飲み会の席で周りに迷惑をかけず、最後まで楽しくお酒が飲める人がお酒が強いと言えます。
またお酒が飲めるタイプかどうかを簡易的にパッチテストで調べることができます。
方法は以下のとおりです。
- 絆創膏のガーゼ部分に消毒用のアルコールを2~3滴垂らして、染み込ませます。
- その絆創膏を腕の柔らかいところに貼ります。
- 7分後に絆創膏を剥がして、皮膚の色を確認します。
皮膚の色の変化でお酒が飲めるかどうか確認できます。
絆創膏を剥がすとすでに皮膚が赤い場合は、お酒が飲めない人です。
絆創膏を剥がして10分後に皮膚が赤くなる場合は、お酒に弱い人です。
絆創膏を剥がした後、時間がたっても色が変化しない場合は、お酒に強い人です。
お酒が強い人は肝臓の働きが活発なのです!
お酒の強い人はグラスをどんどんと、速いペースで飲んでいきますね。
弱い人が1杯飲んでいる間に、2~3杯とか飲んでいます。
そんなお酒に強い人は、弱い人とは何が違うのでしょうか?
体内にアルコールが入ると、肝臓で2つの段階でアルコールを酢酸へ変えていきます。
肝臓でアルコールを分解して、酢酸に変える早さが違うため、その早さからお酒が強いか弱いかを決める基準になります。
次にアセトアルデヒド脱水素酵素の働きで、アセトアルデヒドを酢酸に分解します。
アルコールに強いかどうかは、アルコールとアセトアルデヒドの分解能力により決まります。
アセトアルデヒドは体内に入ると頭痛や顔の赤み、悪酔い、二日酔いの原因となります。
分解能力の働きは遺伝子的に決まっているので、人生の中で途中から変わることはありません。
体質によって違うアルコール耐性
アルコールとアセトアルデヒドの分解能力によって、アルコールに強いか弱いか、5つの体質に分類できます。
()内は日本人の割合です。
A:飲めるけど二日酔いしやすい人
ADH2が非活性型、ALDH2が活性型です。
アルコールからアセトアルデヒドへの分解能力が弱く、アセトアルデヒドから酢酸への分解能力が強い人(3%)
アルコールを分解する能力は低いけど二日酔いになりにくいため、体内にアルコールがあって酩酊している状態が長く続き、お酒好きになりやすいタイプです。
このタイプの人は一番アルコール依存症になりやすいので注意が必要です。
B:飲めるし二日酔いもしにくい人
ADH2、ALDH2共に活性型です。
アルコールからアセトアルデヒドへの分解能力が強く、アセトアルデヒドから酢酸への分解能力も強い人(50%)
お酒に強く、二日酔いにもなりにくい、いわゆるお酒が強い人です。
C:飲んでも赤くならないけどお酒に弱く二日酔いもしやすい人
ADH2、ALDH2共に非活性型です。
アルコールからアセトアルデヒドへの分解能力が弱く、アセトアルデヒドから酢酸への分解能力も弱い人(3%)
本当はお酒に弱いけど顔が赤くならないので飲まされやすいタイプです。
二日酔いになりやすく、アルコールの悪影響も受けやすいです。
D:飲むとすぐ顔に赤くなり、二日酔いもしやすい人
ADH2が活性型、ALDH2が非活性型です。
アルコールからアセトアルデヒドへの分解能力が強く、アセトアルデヒドから酢酸への分解能力が弱い人(38%)
少量のお酒でもすぐ顔が赤くなりやすく二日酔いもしやすい、いわゆるお酒に弱いタイプです。
このタイプは経験を積むことで多少は飲めるようになりますが、健康に良くないので飲まない方がいいです。
E:お酒がまったく飲めない人
ALDH2が全く働かない失活型です。
アルコールからアセトアルデヒドへの分解能力も、アセトアルデヒドから酢酸への分解能力もない人(6%)
お酒が一滴も飲めないタイプです。
参考サイト:トレンドピックアップ「お酒の強さの基準は顔が赤くなるかどうかで決まるの?」
ちなみに鍛えれば強くなるという意見もありますが、体質的にお酒が弱い人がお酒を飲むと病気になるリスクがあるのでおすすめしません。
お酒が飲めないのは遺伝?鍛えれば強くなる?病気のリスクも!?
お酒が強い人は中毒になりにくい?
上記のAの人飲んでも顔が赤くならず、二日酔いしにくいです。
そしてアルコールが体内に長く溜まり、酩酊状態が長く続くため、気持ちの良い酔いが長いあいだ味わえるので、お酒好きとなりアルコール中毒(アルコール依存症)となるリスクが高いです。
逆にBの人はどちらの分解能力も強いため、お酒に強く二日酔いになりにくく、いわゆる酒豪と言われます。
また急性アルコール中毒は、お酒が強い人はなりにくいということはありません。
大学生や新社会人などは、歓迎会などで「イッキ飲み」をさせられます。
「イッキ飲み」では短時間に多量のアルコールが体内に入ってきます。
お酒の強い人は肝臓でのアルコールの分解が早いですが、その速さに追いつかないほど多量にアルコールを飲んでしまうと、急性アルコール中毒になります。
お酒が強い人は顔が赤くならない?
Cの人は、本当はお酒には弱いのですが、顔が赤くなりにくく、二日酔いになりやすい人です。
顔が赤くならないので、酔っていない、お酒に強いと勘違いされてしまい、周りからどんどん飲むように言われてしまいます。
そのため、お酒を飲まされると一番危ないタイプです。
逆にDの人は、少しのお酒でも顔が真っ赤になり、二日酔いにないりやすい人です。
「お酒が弱い」と言われる人はこのタイプの人が多いです。
すぐ顔が赤くなる分飲まされにくいですが、実はアルコールの分解能力は高いので意外と飲めます。
しかし二日酔いはしやすいですし、アルコールの悪影響も受けやすいので飲まない方がいいタイプです。
またEの人は肝臓でのアルコールの分解ができないので、お酒の飲めない人、いわゆる「下戸」ということになります。
このタイプの人はお酒の席でははっきりと「飲めません」と断るべきです。
まとめ
お酒に強い人の基準は「肝臓がアルコールを早く分解できる人」ということになります。
アルコールの分解が早いということは
- お酒を飲んでもあまり酔わない人
- お酒を飲んでも潰れたり吐いたりしない人
- お酒に飲まれてしまい、周りに絡んだりして迷惑をかけない人
ということになります。
せっかく美味しいお酒を飲むのですから、強いからといってたくさん飲むのではなく、弱い人にも配慮しながら、節度を持って、楽しくお酒を飲みたいものですね。
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