最近、何かを買おうとしたときに「made in PRC」という表記を見かけることが増えました。
RPCってなんだろう?と思いつつ、アジアのどこかの国かな~なんて深く気にしないまま購入されている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際のところRPCってどこのことなの!?って気になりませんか?
実はこれ、「ある意図」のもとに考え出された表記なのです。
知らないままで購入していると、後になって後悔することもあるかもしれませんよ。
made in PRCの意味!どこで作られているのか!
PRCとは、People’s Republic of China(中華人民共和国)の略です。
つまり「made in CHINA」と全く同じ意味ということになります。
ちなみに韓国製品でも同じような表記方法で「made in ROK」というものがあります。
こちらはRepublic of Korea(大韓民国)の略称です。
えええ中国品なの!?と驚いた方も多いのではないでしょうか。
今でも「made in CHINA」と表記している商品はたくさんありますし(むしろそちらが主流)、そういった商品と並んで「made in PRC」表記の商品があったら、それじゃこっちは中国製じゃないんだろうな…と思ってしまいますよね。
なぜmade in PRCと表示している?
髪の毛で醤油を作ったとか、スマホが発火したとか驚くようなニュースの絶えない中国製品。
食品や電化製品をはじめとして、何かを買おうとしたときに「中国製は避けたい」と考えている人は多いんじゃないでしょうか。
国際的に、中国製の商品に対する信頼感は低いと言わざるを得ない状況です。
そして中国のほうでも、何となくそれを察しているんでしょう。
だって中国の人たち自体、わざわざ日本に着て日用品を爆買いして帰るくらいですもんね…彼らは「中国製は信用できない」とはっきり公言するそうで。
梅田に良く出かける知人は、最近の梅田は日本人より中国系の人のほうが多いくらいだ、といつも言っています。
具体的な出来事としては、平成20年に、中国から輸入した餃子に農薬が混入していた事件がありました。
いわゆる「毒入りギョーザ事件」です。
そのころ日本国内では中国産の食品に対する安全性が大きな話題となり、中国製の食品について「毒菜」と呼ばれたりしました。
またアメリカでも、中国から輸入したペットフードを食べたネコなどが数百匹も死亡したという事件があったそう。
そしてアメリカではそのころから、食品について中国製のものを使用していないことを証明する「チャイナ・フリー」という表記が始まったとのこと。
さすがに命に係わる事件が相次いでは、特に食品分野において法的に中国製品を規制する国も出てきました。
そしてその時期から、ぱっと見て中国製であるとは判断しづらい「made in PRC」という表記を使用することが増えてきたようです。
こう言っては何ですが、これってだまし討ちというか…。
中国品であることをごまかして売るようなやり方のように感じられるんですが、問題にはならないのでしょうか?
made in PRCと表示する事は違法ではないの?
「made in PRC」と表記すること自体は、違法ではありません。
景品表示法という法律では、紛らわしい誤解を与える表記は違法とされています。
しかしRPCは中国の正式な略称です。
これがもっと突拍子もない文字列であれば問題ですが、国としての正式な略称を表記に使うことについては、法律上何ら問題はないようです。
いうなればアメリカ製品に「made in USA」と略称が使われているのと同じことですもんね。
たとえその表記の裏の意図として、中国製であることを胡麻化したい…という気持ちがあったとしても、それを証明することは出来ないですし。
法律で規制することが出来ない以上、私たち消費者としては、「made in PRC」「made in ROK」といった表記の意味を知ったうえで商品を選択するという自衛が必要です。
この表記に対する認識が広まってきた場合にまた別の表記を考え出す可能性はありますが、そういった場合にも商品バーコードに記載されているJANコードを確認することで中国の製品を見分けることが出来ます。
バーコードが690~695で始まるのは、中国製品。
880で始まるのは、韓国製品です。
ただし中国産の原料を日本で加工したとか、パッケージしたという商品については適用されず、商品表記をよく見て判断するしかありませんので、気をつけましょう。
まとめ
今回は、最近巷でよく見かける「made in PRC」の意味についてお話させていただきました。
「made in PRC」は中国製品だったんですね…。
国産の商品に比べて安く買えることが魅力の中国製品。
使い捨てにするものだとか、構造上問題が起きようがないようなものであれば、別に中国産でも構わない場合もあるんですよね。
私は特にこだわりのないほうなので、そう思うんですが…。
そんな私でも、子供が使うものだとか、単価が高いうえに発火の可能性が捨てきれない電化製品なんかはやっぱりちょっと考えてしまいます。
小手先のテクニックに騙されることなく、表記の意味をしっかり把握したうえで商品を吟味したいと思います。
皆さんもお気を付けくださいね♪
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