最近話題の湿潤療法の代表的な製品には、ジョンソン・エンド・ジョンソン社がバンドエイドから発売しているキズパワーパッドがあります。
湿潤療法はスウェーデンの軍隊の靴擦れやマメ対策に開発されたものですが、傷口に対して非常に効果が高く、現在では一般的に広く使われています。
そんなキズパワーパッドですが、何日で交換すべきかなど、使い方をよく知って、傷の治療に役立てましょう。
今回は、キズパワーパッドの交換を何日でしたらよいか、張り替えるときの注意点をご説明いたします。
キズパワーパッドのCM
Contents
キズパワーパッドは何日で交換すべきか?
バンドエイドのキズパワーパッド公式サイトでは、キズパワーパッドの使用方法について細かく解説しています。
そこでは、張り替えずに出来るだけ長い間張ったままにした方が傷の治りが早い、と明記してあります。
しかし、傷を流水で洗った後にキズパワーパッドを張るだけで傷の心配をしないでいいということではありません。
傷の程度にもよりますが、傷を負った翌数日は1日置きに交換することをお勧めします。
傷口周辺に全く違和感や異変がない場合は2,3日してからの交換でも大丈夫でしょう。
キズパワーパッドの湿潤療法とは、傷口にでてくる浸出液の中で細胞が活動できるために、乾燥してかさぶたになるより早く傷が治る仕組みです。
浸出液に触れると、キズパワーパッドは白く膨らみます。
また、水に濡れたり、剥がれたところも白くなります。
傷部分からキズパワーパッドの端まで白くなっていたら、傷口が密閉されていません。
一度剥がして傷口を洗い、新しいものを張る様にしましょう。
皮膚が再生されて、傷口が塞がると浸出液はでません。
キズパワーパッドが白く膨らまなくなるのが、傷が治った知らせです。
治りたての傷が太陽光に当たると、色素沈着します。
傷が目立つ様になるので、キズパワーパッドが白く膨らまなくなってからも、数日間は傷口をカバーしましょう。
キズパワーパッドを張り替えるときの注意点
キズパワーパッドを張り替えるときは、横に引っ張る様にして剥がします。
出来たばかりの新しい皮膚組織は壊れやすく、無理に引っ張ると新しい皮膚ごと剥がれてしまいます。
せっかく再生した皮膚を剥がしてしまうと完治までに日にちがかかってしまいますね。
綺麗にはがすためには、キズパワーパッドの端をめくり、それを水平にゆっくり引っぱります。
なかなか剥がれないというときは、接着面を水、またはぬるま湯にさらしながらゆっくり引っ張りましょう。
剥がした時に、ジェル状のものが傷に癒着している時があります。
それはキズパワーパッドの素材であるハイドロコロイド剤です。
ジェル状で皮膚から盛り上がっていたら、新しい皮膚ではなくハイドロコロイド剤です。
皮膚に癒着しているハイドロコロイド剤は綺麗に流してから当たらしものを張りましょう。
こんなときは使用を中止!病院に行くべき症状
キズパワーパッドで処置した後でも傷口の観察はしましょう。
次の兆候がみられたら、傷口が細菌に侵されている兆候です。
速やかに医療機関にて治療しましょう。
疼痛:ズキズキした痛みが治まらない
局所熱感:熱を持っている
腫脹:腫れている
膿が出ている場合も注意が必要です。
膿は細菌が侵入して、戦い壊れた白血球と死んだ細菌です。
粘りや匂いがあり、黄色や緑色をしています。
化膿した傷を放っておくと感染が広がる危険性があります。
表皮レベルの細菌感染が広がると、真皮レベル、皮下脂肪組織の細菌感染と進行して行き、死に至る敗血病にかかることもあります。
以上の症状が見られなくとも、2週間以上回復しない傷は一度医療機関にて診察しましょう。
2週間以上傷が回復しない場合は、見た目より深い傷であったり、重い傷の可能性があります。
また、糖尿病などの傷が治りにくい病気にかかっているかもしれません。
キズパワーパッドで治療できる怪我は
キズパワーパッドで治療できる怪我は
- 軽い擦り傷
- 軽い切り傷
- 軽度のやけど
- あかぎれ
- さかむけ
- 靴擦れ
です。
傷が小さくても以下の怪我の場合は医療機関にて治療しましょう。
- 動物などの噛み傷
- 鋭利なものによる深い刺し傷
- 深い傷
- 裂傷
傷口の観察をこまめにしよう!
疼痛や傷口の発熱は、傷口が小さいと気付かない場合があります。
細菌の感染症は、早いうちの治療が大事です。
痛みがなくても、傷口の観察をこまめにしましょう。
傷口を早く治すためには、細菌の感染を防ぐよう清潔に保ちましょう。
以前推奨されていた、一般の治療法の
- 傷を消毒する
- 傷口を乾かす
というのは現在では傷口の治癒を遅らせ、傷痕を残すと考えられています。
日本の水道水はほぼ無菌です。
流水でよく洗い、治癒に必要な細胞まで殺してしまう消毒は避けましょう。
まとめ
キズパワーパッドの交換は、何日を目安にではなく、傷の状態を目安にしましょう。
様々なタイプのキズパワーパッドが販売されています。
特に指、肘、膝などの関節の傷は、専用のキズパワーパッドにしておくと水の侵入やはがれを防げます。
傷の箇所や大きさに合わせたものを利用すると、より便利ですよ!
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